誰でも経験したことはあるでしょう、些細な嘘や軽率な言い回し、親しいからつい思慮不足な行動をとってしまい友人、恋人、家族を傷つけてしまったことを。そして残念なことに現実ではそのまま疎遠になり連絡が途絶えいつの間にか人生からその関係は消え去っている。
本作はその辛さを表しつつ、救済の光を示してくれる、ちょっとした日常中のファンタジーのようなものです。カタルシスを得られずいろいろと引きずっているときに読むと、ここらが凪ぐ気がします。
ただ、少し残念なのは若干文面が過剰に使い回されているAI特有のクセですね。特に『実直で頑固』は繰り返される例が多く、主人公の心境が変わるなかで余計に違和感を感じてしまいます。