謡義太郎

異世界と繋がる不思議な扉を持つ店、『七臥古物店』。 表向きは流行らないリサイクルショップ、裏では「異世界からの品をこちらの世界や別の異世界に売る」知る人ぞ知る名店だ。 七臥津雲…

「そこ、人が死んだのね。出るの。幽霊が」 「了解です。それでいいです。そこ住みます」 築五年、南東向き角部屋、バストイレ別、リビング10畳、収納たっぷり。 これで一ヵ月五千円！…

インドネシアの首都ジャカルタで開店休業中のボクシングジムを経営する老ボクサー、ロニーのところへ、日本で売り出し中のボクサー、薮田から試合の依頼が飛び込んでくる。 とある事情から…

　昔の彼女との別れを夢で見て胸に痛みを感じた。 　私は妻への罪悪感を感じ、そして昔を引きずっている自分が気持ち悪かった。 　でも本人と再会して判った。 　そうじゃなかったって。…

「地味でモブキャラなわたしが、好きでいてごめんなさい。心の中だけで想い続けていきます。だめですか？」 高校二年生のめぐりは、同級生の孝蔵に恋をして六年目の春を迎えた。高校の弓道場…

２０１６年国民投票から始まったイギリスのEU離脱劇。まだまだ着地点が見えないこの事態が生活者の目にどのように見えているのか、と言う話。 プライバシーに配慮して人名等、変更を加え…

早く結婚したい志輝と、そこまでは考えられない雪花。 簡単に「是」と頷けるほど世間は甘くないと、花街で暮らす雪花は知っているからだ。 そして雪花が危惧した通り、志輝は一族に雪花との…

ゆきおんな。のっぺらぼう。かっぱ。おに。 妖怪たちは人間の恰好をして、普通に紛れ込んでいます。

　平成十二年九月。 　白昼の都市公園を恐怖に陥れた平成の犯罪史に刻まれた不可解な凶悪事件。 　通称、無差別殺人犯人焼身自殺事件、毒島事件などと呼ばれる事件で、犯人毒島武人（ぶすじ…

　かつて地球には、大海に抱かれたひとつながりの大地パンゲアと、天空に浮かぶ都市ユートピアがあった。 　かつて地球は、平和で豊かな世界だった。 　ユートピアの愚かな影王が、空を落…

「そうだ。執筆キャンプしてみよう」 　人気女子高生小説家の【新宿　泊】は、思いつきでキャンプ用品をそろえるとバイクでキャンプ場へ出かけた。 　ところが彼女は初キャンプで、テント…

西歴2235年、人類はついに星間国家の仲間入りを果たす。 それから200年、天の川銀河は多種多様な知生体によりいくつかの連合を形作り、最大勢力の”連邦”にかつて地球人と呼ばれ…

時は大正十年（1921年）。東京府の高等女学校に通う文学少女の澄子は、没落する家の再興のために成金御曹司との望まぬ縁談を強いられていた。そんなある日、旧校舎の機械室を占拠して怪し…

国を追われた侍、宵虎。小舟で国の外へと流された末に辿り着いたのは異国の地。 そこで出会った少女と言葉が通じなかったり、なぜか魔物とは言葉が通じたりしながら、宵虎はひたすらマイペ…

【あらすじ】 邦彦は剣道部の中学三年生だが、試合は負けっぱなしで、明日で退部する予定だった。 次の日、世界は突然ゾンビに覆われた。 両親も死んだ。同級生も死んだ。部員も死んだ。 …

久我原彩瑛（くがはら・さえ）は、 サッカー部のマネージャーをしている 内気で人見知りがちな高校生。 彼女は県大会準決勝の当日、 学校へと向かっている路線バスで 意外な人物に出会…

「マジョはじめました」もう閉店した煙草屋さんに現れた変な貼り紙。学校に行けないユキノは煙草屋さんの家に滞在を始めた魔女（英国人男性）と変な和食を作ることになる。

　魔法士アキムは結論を迫られていた。上空に浮かぶ「影の王」の輪郭――真球の姿をした巨体、圧倒的殺戮能力を有する人類の宿敵は、かつての厄災から100年の眠りについていた。 　目覚…

会う人に幸運をもらたらす、お願いをかなえてくれる。 各地にのこる座敷わらし伝説。 これは長い時をすごし、座敷を失ってしまったわらしの最後の日々。 ※伝承ではなく創作です。

搭乗型ロボットに乗って戦う競技『ロケットパンチャー』は観るものすべてを魅了する。 ロートルと呼ばれて久しいかつてのチャンピオン・カブトは、スタッフにも逃げられ来季のスポンサーもま…

ひょんなきっかけで同居することになったゲイとレズビアンのコンビがお送りするお茶の間コメディ。お互いの恋の行方や性別を越えた信頼関係などを描く。ニヤニヤ系日常ドラマ。 一話読み切り…

オリンピック採用も決まり、今こそ空手がメジャーになるチャンス！ それなのに、この空手部は何から何まで全てが間違ってる気がしてならない。 目指すのはクマ殺しじゃなくてインターハイで…

　感じたことのうちどうしても書かずにいられないことだけ晒す雑記 　※　創作関係も備忘録的に書いておりますが、あくまでも私個人の体験をもとにした雑感に過ぎず、創作論のような類いで…

ローマ統治下のブリテン島で、ブリトン人の少年アンテドリグは、黒人との混血の少女ヤムシラと出会う。林檎がイギリスに初めてもたらされた頃のお話。

お題付き掌編練習。 「大好きな男性と初めてデートした夜、帰宅後、就寝前ベッドで一人眠る女の子の気持ちを三千字以内で」というお題で書きました。 ↓ 更に「五百字ピッタリで」という縛…

シカゴからの交換留学生のユウキ。 背が高くて、かっこよくて、スポーツ万能で、女子の人気を独り占めしてる『女の子』。 彼女に一目惚れしちゃったあたしは、その奔放さにずっと振り回され…

　雑誌モデルの遠野響（ひびき）と大学生の能（あたる）はある日、事故に遭い大怪我をする。ある使命を果たすために地球へ来た、事故の原因である宇宙管理者の二人ドルとマズは、二人の身体に…

結花のバイト先のカフェには すてき店長「時雨菜月」がいて 今日もラテアートをご機嫌に描いている。 しかし、実は、その「時雨」は 男、いえ、女だったのです。 スプーンがすきなの…

「うんかんのべっかく」。いにしえの中国、盛唐の時代。宮城の奥深く人の通わぬ陰鬱たる池のほとりで、若い女官の木蘭（もくらん）は美貌の宦官の悲恋を聞かされ、また同室の臈たけた女官から…

高校一年生の泉雄貴には、大学生になったばかりの姉、舞結がいた。引っ込み思案な雄貴と、好奇心旺盛だけど飽きっぽい性格の舞結。いままで雄貴は、そんな舞結に巻き込まれ、たくさんの趣味に…

　バカテクをもつアマチュアベーシスト・遠海美里（とおうみ・みさと／通称ミリ）は音楽を愛し、音楽とともに生きる大学生。 　年齢：19歳 　身長：149cm 　特徴：感動屋の泣き虫…

拓馬（たくま）と一穂（いちほ） 同じ大学の違う学部に通うふたりは仲よしカップル。 海で育った一穂はちょっと変わり者だけど、 山で育った和馬はそんな彼女が大好きで、 それぞれの…

私の友人にも声優の人がいまして、おそらく声を売るということはそういう、声の俳優的なお仕事を思い浮かべるでしょう。 ですが、本当に声を売ることができたら？ Twitterにあげた…

　遅れた春がやってきた。 　とても儚くて触れるのが怖いくらいの。 　そんな眩しい幸せを。 　君とハッピーが連れてきた。 大昔に書いた学園恋愛モノ。コミュニケーションロボット・…

　二十数年前。 　曾祖母の盛大な自宅葬で私が経験した最悪の事件である。 　正体も分からなければ、逸話も聞かない。 　ただ、二度と我が身に起こって欲しくない経験である。 Lis…

かなり昔に書いた過去作です。800文字でひとを笑わせるをテーマに作ったナンセンスコメディ。どなた様もお目汚し失礼します。 【宣伝】 『正しい世界樹の育て方』 オカルティック・…

取り柄と呼べるものは体力のみ。 そんな俺に守れるものはあるのか。

東京都には網の目のように鉄道が張り巡らされ、多くの駅があちらこちらに在る。 そんな駅周辺、江戸時代はどうだったのだろう？ それぞれの地で江戸の文化を紐解いて行こうと思う。 ※ …

第一話　　私が自室で体験した奇妙な話 第二話　　廃墟に肝試しに行った先で見たものとは 第三話　　近所の心霊スポットで肝試しをしたら恐ろしいものに出会ってしまった

わたしの通っていた小学校は、１００年以上の歴史がある。 真偽はともかく、怪談がまことしやかに語られるのは必然でした。

これは、勇敢にも幽霊に立ち向かったあの頃の私の記録。 ※これは実体験です。

アレを信じてない者が体験する恐怖が伝わればいいなと思います。 事実は小説より奇なり。

日常と非日常は隣り合わせに存在していて、人は何かがきっかけとなってその境界を越えてしまうことがあります。踏切を渡る「私」もそのひとりでした。よろしければ５分間お付き合いください。

色の無い夢を見る「わたし」のお話。 ちょっぴり不思議で、ちょっぴり怖い、ＲＡＹのホラー。 よろしければ、３分間、おつきあいください。

アメリカに住んでいた頃、斜め向かいの家の前にあるベンチに座っていた不可思議なばあさんは、常に同じ言葉を歌うように呟くだけだった。 そのばあさんは、霊感に悩む幼い頃の筆者に、大切な…

たとえるなら、『やぶにらみ』だ。 注） 斜視の方がすべて、見える人ではないと思います。あくまで、たとえとしての『やぶにらみ』です。

尾張名古屋は城でもつ と、言われるが、実際は名古屋城の天守閣に登ったことのない名古屋人も少なくない。 そんな名古屋城の天守閣で、本当にあった怖い話。 （オチ、あります）

実体験を何の脚色もせずにだらだらと書いてみようと思います。 誰にも言ったことのない話も書いてすっきりしたい!! いーい企画だと思ってたんですが、バカみたいに思えて来たので、コンテ…

アラサー女子の恋の話。1500字で簡潔に完結。

大正十二年。 大東京で、密かな戦いが繰り広げられていた。 プロット通り……？ 企画の趣旨に反するところがありましたら申し訳ないです……。 © 2017 伏見七尾