勃たない男と濡れない女

作者 へべれけ

135

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★★★ Excellent!!!

愛するというのはどういうことなのか。
信じるというのはどういうことなのか。

偶然出会った、同性愛者の男と女。
成り行きで同居することになった二人は、次第に絆を深めていきます。
それぞれの恋。
家族との確執。
理解されることのない苦しみと、
向けられる温みへの安堵。後ろめたさ。

ともすれば重くなりがちなテーマがこんなに軽やかに語られるのは、愛すべき二人の人柄故でしょう。
『第一次納豆戦争』をはじめとする、熱い戦いの数々。
辛いとき、空気のように、嵐のように、隙間を埋めてくれるひと。

恋人同士にはならない。
だけど、もっと深いところで繋がっている。
その関係に名前はつけられなくても、それはかけがえのないもの。

愛すべき二人に、幸福のあらんことを!

★★★ Excellent!!!

ただ、純粋に人とはちょっと違う自分と向き合いながら生きてる二人のお話。
ゲイとかレズとか、そう言う言葉でアレルギーを起こさないで、一度は読んでみて欲しい作品です。
読んでみて、ああ、こういう人もいるんだな、って頭の片隅に置いといて欲しいと思いました。
理解するのは難しいかもしれない、ただちょっと知ってみるだけ……。

読んで損はない作品です! みなさんにお勧めできます。

★★★ Excellent!!!

大胆で、繊細で、楽しいことは楽しいと笑い、おいしいものはおいしいと食べる。
そういう、自然体な生き方をしているふたりの生き方が大好きです。
あと、ふたりを取り巻く人と猫も好き。
とても力強くて優しい、素敵なラブコメでした。

単なる感想文でごめんなさい。
本当は未読者へのお勧めをするべきなんだろうけど、他のレビュワーが素晴らしすぎる。
だから、今は感謝の言葉だけを贈らせてください。

この物語に出会えてよかった。
ありがとうございます。楽しい時間が過ごせました。

最後に。
読もうかどうしようか迷っている方へ。
読んだほうがいいですよ。全力でお勧めします。

★★★ Excellent!!!


私事で恐縮ですが、私はゲイやレズを扱った、いわゆるLGBTものは苦手でした。
なんというか、抑圧された彼らの生の声が、たまたまセクシャルマジョリティ側に生まれた自分を責めているように感じたからです。
差別しないでと言われても、差別した覚えはないし、我々は抑圧されているといわれても、私は抑圧した覚えもない。ただ無関心なだけなのですが、LGBT問題に興味を持ってと言われ、無関心でいることですら罪悪感が生まれる……。
だからLGBT側に理解を求める作品は苦手でした。

でもこの作品を読んで考え方が変わりました。
主人公はゲイの青年とレズのOLなのですが、彼らはただ生きているだけでした。
ただ生きて、恋をして、泣いて、笑って、……マジョリティと変わらない軽やかな日々。
そこには理解を押し付ける人はおらず、ただ穏やかな日常に、マイノリティ故の悩みが、それでも優しい筆跡で描かれていました。
ああ、そうか共感するって、理解するってこういう事なんだなと思いました。無理に理解しなくていい、興味がないのに興味あるふりをしなくていい。
ただその生き方に一緒に寄り添うだけでいいのだ、と。

お願いです、LGBTに興味のない方。本作を読んでみてください。きっとあなたの抱える罪悪感が消えるはずです。そしてあなたの世界はもっと鮮やかに色づくでしょう。
この作品で感じた共感の力によって。

最後に、作者のへべれけさん。素晴らしい作品を書いて頂きありがとうございました。

★★★ Excellent!!!

 性的マイノリティーである、渚(ゲイ)と夏希(レズビアン)はひょんなきっかけで同居することになる。
 非常にデリケートな題材を扱っていながらも、この作品は読んでいる者に心地よさを与えてくれる。一方で、ちゃんと性的マイノリティーゆえの二人の等身大の悩みがストレートに伝わってくるのは、作者様の卓越した手腕と伝えたいという情熱によるものだろう。
 この作品が心地いいのは、きっと渚と夏希の関係が、男と女を超えた人対人の関係だからではないだろうか。
 ありそうでない二人の関係。これをファンタジーと言わずにいられない。
 現代社会のどこかに存在するかも知れない心地よいファンタジー世界を、この作品を通して思う存分感じて欲しい。

★★★ Excellent!!!

今作のタイトルを見て顔を顰めるのは常識的な反応です。
このようなタイトルの作品が、未成年の読者も大勢いるカクヨムにあっていいのかと真剣に心配なさっている。その懸念に敬意を表します。
みんな、カクヨムには健全であってほしいのです。

だからその方々の為に繰り返させてください。
この作品で作者がやろうとしていることは、ゲイな男性とレズな女性がお互いに愛し合うのではなく、ただお互いを理解しあうだけ。それだけです。
これが全てです。
カクヨムを18禁サイトにしてやろうって話じゃないんです。
真夏の夜の淫夢ネタなんてありません。
ただふたりは理解してほしいだけなんです。
何か問題でしょうか? 濡れ場もないのに。
何故この作品をタイトルだけ見て避けるのか、私には分からない。

下ネタなタイトルを毛嫌いするのは分かります。いいんです。我々みんなそんなもんですよ。
でも、まだ読んでない皆さんにこれだけはお約束します。
決して反故にしない約束です。

もし今作が書籍化されカクヨムを代表する作品になっても、明日からもカクヨムは存続します。
明日からも面白い作品がこれまでと変わらず次々とカクヨムに投稿されます。
18禁サイトになんかなりません。
皆がそれぞれ面白いと思う作品が、自由に投稿できるサイトのままです。

だからタイトルだけで毛嫌いするのはやめましょう。

この作品は読めばそのすばらしさが分かるはず。
仮に合わなくても、それはそれ。きっとあなたに合う作品がカクヨムのどこかで眠っています。

それからツイッターで届いた意見をひとつ紹介させてください。

「今作の人気のせいで俺の作品が読まれない!」

でもWeb小説サイトで活動している方ならご存知だと思います。
それは単にお前の作品がつまらないだけだぞ、って。
このレビューの元ネタが知りたければ「ゲイレインボー 演説」でググれ、と。

締… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

ゲイとレズの二人が一つ屋根の下で過ごすお話。
同性愛者の彼らは、いわば『少数派』。
二人とも、それぞれ思いを寄せている人がいるのだが、気持ちを伝えることができずにいた。

すべてを失うか、もう失っているか――。

彼らの『愛の告白』には、カミングアウトが含まれ、『多数派』が考えもしないような秘密も、同時に打ち明けることになる。
『多数派』は、たとえ失恋しても、「友達から」という選択肢が残る場合がある。
しかし、彼ら『少数派』には、その選択肢も残らない。
失うときは、今までの関係ごと。
『多数派』は、今まで友人だった相手がいきなり自分を『そういう目』で見られていたと思うと、距離をとることがあるからだ。
軽蔑の目でみることがあるからだ。

同居を始めた『少数派』の二人は、互いを恋愛対象としてみていない。

男女の間に友情が成立するか――。

彼らの関係を『友人』と言えるのかは定かではないが、『恋人』なんかじゃないのは確か。
そもそも、こうして何かしらの『属性』に当てはめて、『分別』することがいいことなのかどうなのか……。
私にはわからないが、もし当てはめてみるとするなら、古くからの『親友』という関係が相応しいのかもしれない。
お互いの重大な『秘密』を共有する二人。似た悩みに、ともに悩み続ける彼らは、それはもう歴戦の戦友みたいな。

「好きだ」

その一言が、言えない。甘酸っぱい青春なんかじゃなくて、もっと重たくて、重たくて。



本作を読んでいて感じたのは、人の『体温』。
どの人間も生きていて、悩みを抱えていて。冗談を言って、笑いあって。ドロップキックをお見舞いしたり、投げ技でやり返したり。
町の様子、そこに住む人々がしっかりと、熱を持っていた。

二人を取り囲む、世間の目。
安直に「リアルだ」とは言えないが、実際に二人と同じ悩みを抱える人は、そんな目にさらされているのだろ… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

一言で言うと、「ゲイとレズビアンの男女が同棲する話」です。

非常にデリケートで難しい事柄を扱いながらも重たくならず、爽やかな読み味を保ち続けられるのは、作者さんの腕が確かだからでしょう。いやほんと、羨ましくなるほどの筆致。視点ごと描写の描き分けも繊細で、まさに「大人の読み物」です。

当人たちにとってはあまり胸のときめかない関係なのかもしれませんが、端で見ている我々読者的には非常にスリリングな関係にも見えなくもなく。そのスリリングさをどう着地させるか、続きを楽しみに待ちたいと思います。

★★★ Excellent!!!

ゲイとレズというだけで二の足を踏んでしまう人もいると思いますが、そういう人こそ、読んでほしい作品です。

読み始めてすぐに、よく耳にするLGBTよりもセクマイという単語が浮かびました。
LGBTより広義な「性的少数者 セクシュアル・マイノリティ(セクマイ)」をより拡大すれば、一人ひとりみんな違うマイノリティだと行き着くと思います。暴論ですが。

他人との違いに悩むことは、誰でも経験することです。自分は少数派(マイノリティ)ではないかと悩む人も少なくないかと。

マイノリティの中でも、まだまだ世間からは厳しい目で見られるゲイとレズ。
ひとつ屋根の下での日常に、性的にノーマルな人でも、どこか力を与えてくれるそんな作品です。

★★★ Excellent!!!

どうしよう。他に言い方ないのか、わたくし。

作者さんは、性差別をなめていらっしゃる。女がレズビアンって言ったら、子供が産める体なのに産まないの確定だし、ゲイだって子供つくれない。不毛すぎる。それにゲイだといって女性に近づく詐欺もいる。「君だけは特別」とか言って……

いきなりの決めつけ、お詫び申し上げます。でもわたくしの心は中性。言い換えればおこちゃまなので、こういうおいしいネタはぱくぱくいただいちゃいます! なんの気兼ねも遠慮もなく!! 

優くんがあざといなー。そしてかわいいしセクシーだ。ステンレススチールでできた男の人魚姫を思わせます。

これはいい!

★★★ Excellent!!!

 中学の頃不登校になったことがある。
 原因は円形脱毛症です。頭がそのまんな東のようになって、ハゲとか、アートネーチャーに行った方が良いとクラスメイト全員が私のことを笑いました。反論すると生意気だと思われたのか悪口はドンドンとエスカレート。
 ついには死ねとまで言われるようになりました。
 で、学校にいけなくなった。
 そっから先が更に辛い。
 学校に来ないなんてズルいと、私を追いつめた人たちが訳の分からないことを言い始めた。
 で、人間不信になった。
 高校時代は友達作れないわ、成人するまで接客業もできないわでかなり深刻でした。
 でも学んだこともあります。
 人間なんてちょっとしたきっかけで、少数派やマイノリティーと呼ばれる人々になるということ。そんな人たちがいることも、自分がそうなる可能性があることも『普通』の人たちは自覚すらしてないということだ。
 だから自分たちと違う『非常識』なものに敏感だし、その非常識が実のところ『常識』として認知されなければならないことも分からない。
 何というか、生きている世界がそういう人たちは浅いし狭い……。
 そういう人だって、どこかしら人と違う『非常識』な部分があると思うんだけれど。
 だからだだろうか。本作に出てくるゲイの渚さんや、レズの夏希さんには凄く共感できる。
 自分は同性愛者ではない。でも、2人の何気ない日常を眺めていると、あぁ分かるなその気持ちと思えたり、自分もこんな風に強くなりたいと2人から元気をもらうことが凄くあった。
 たぶん2人が自分と同じ『少数派』の人間だからそう感じるのかもしれない。
 自分は独りじゃないんだなって。
 人と違うことで悩んで、それでも日常を元気いっぱいに過ごすことができる人たちがいるんだなって凄く勇気づけられる。
 『普通』の人たち言いたいことがある。『少数派』も同じ人間なんです。逆に、あなた… 続きを読む