友達以上。だけど、恋人にはならない

愛するというのはどういうことなのか。
信じるというのはどういうことなのか。

偶然出会った、同性愛者の男と女。
成り行きで同居することになった二人は、次第に絆を深めていきます。
それぞれの恋。
家族との確執。
理解されることのない苦しみと、
向けられる温みへの安堵。後ろめたさ。

ともすれば重くなりがちなテーマがこんなに軽やかに語られるのは、愛すべき二人の人柄故でしょう。
『第一次納豆戦争』をはじめとする、熱い戦いの数々。
辛いとき、空気のように、嵐のように、隙間を埋めてくれるひと。

恋人同士にはならない。
だけど、もっと深いところで繋がっている。
その関係に名前はつけられなくても、それはかけがえのないもの。

愛すべき二人に、幸福のあらんことを!

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