知って欲しい異世界のリアル～転生希望者を減らすために～

この宇宙に存在する銀河のひとつひとつに、管理者（アド）のいる世界……。銀河間同士の干渉は、本来、より上位の管理者（ヘッド）によって禁止されていた。
ある銀河”箱庭”の管理者は、地球で亡くなる人間の中に、異世界への転生を望む者が多いことに気づく。退屈していたアドは、彼らを自分の世界に受け入れ、利用して楽しむことを思いつく。すなわち、彼らにとって不衛生で不便な”箱庭”で、チート級の能力を与えてクリーチャー達と戦わせた後、能力を奪い、貶めるのだ。

ヘッドの仲間のエネルギー体（ドル）と（マズ）を宿した日本人の響と能は、「異世界のリアル」を伝え、地球の転生希望者を減らそうと試みるがーー。


現実社…続きを読む

異世界転生、最近どころか今では小説の題材としては当たり前となりつつある設定ですが……これがリアルだとすると幻滅する人がどれだけ多く出るのやら。
しかし、このリアルを伝える者達の真意は転生の現実を知らせて転生願望者を減らすこと。そして真意の裏には彼等のある考えが秘められていた……!
異世界転生のシビアな一面を見てみたい、異世界転生に飽きた!　そういう人は一度こちらの作品に目を通してみて下さいませｗ

今という人生を、捨ててしまう。
その選択は本当に、それでいいのか。
ちょっと、転生の“幻想”からちょっと距離を置いて、幻想の舞台裏を一緒に見てみませんか？
どうか、転生を早まらないでくださいませ。ここで明かされる舞台裏を見た後に、果たして同じことを、先程までの同じ情熱で、言えるでしょうか。

こういった“異世界のリアル”、その発想が本当に素晴らしいと、脱帽でした。

箱庭。この表現も、ぐっと来て好きです！

見どころ！は、
キーワードになりますが、

“最強からの無能力”
“使命”
“箱庭”
“歳のとりかた”

謎だらけとは思いますが、
これは、壮大なスケールの物語です。

是非、ご一読を！

注目される異世界転生。
空想の世界で多くの人を魅了してきたその実態を、これまでになかった手法で暴き立てた意欲作！

ドキュメンタリー仕立てで、じっくりと語られる異世界の様子はとても現実的。
宇宙管理者というユニークな設定のもと、地に足の着いた描写でこちらを引き込んでくれる文章力は流石の一言です。

物語的な、わかりやすく立ち向かう”出来事”なんてない。けれど興味深く、気が付けば読み切ってしまう。
そんな力を持った強力な短編で、読み終えたときの満足感が違います。
おすすめです！

ホラー調のファンタジーですが、読む手が止まりませんでした。
面白いです。

異世界のリアル。異世界の設定もさることながら、異世界の様子をドキュメンタリーとして伝える。
異世界転生希望者を減らすことが目的で、夢見がちな人たちの目を覚まそうとする。
これは長く地道な戦いでしょう。
金な所は個人的に〇でした。