概要
アメリカで出会った不思議なばあさんは、大切な事を教えてくれた
アメリカに住んでいた頃、斜め向かいの家の前にあるベンチに座っていた不可思議なばあさんは、常に同じ言葉を歌うように呟くだけだった。
そのばあさんは、霊感に悩む幼い頃の筆者に、大切な事を教えてくれる存在だった。
そのばあさんは、霊感に悩む幼い頃の筆者に、大切な事を教えてくれる存在だった。
おすすめレビュー
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- ★★ Very Good!!例えば、善きでもなく、悪しきでもない隣人として……
幽霊と聞けば、悪霊か、それとも幸をもたらしてくれる存在かと、我々は思いがちである。
だが、常人の大多数がそうであるように、幽霊もまた、そのほとんどは我々とは無関係な存在……なのかもしれない。
死者のすべてが幽霊になるとして、だとすれば、悪霊と呼ばれるものの数は圧倒的に少ない。それはきっと、ふつうの幽霊がたくさんいて、不干渉を貫いてくれているからだろう。
そうして、社会における他人がそうであるように、ときにそんな普通の幽霊たちは、我々に何らかの教訓を与えてくれるのかもしれない。
このエッセイを読んで、私は、そんなことを想った。