概要
年齢:19歳
身長:149cm
特徴:感動屋の泣き虫っ子
彼女はある日、インディーズながら日本の音楽シーンを席巻する『Bloody(ブラッディー)』のライブが行われている武道館に出かける。Bloodyは、イギリス人と日本人のハーフで一卵性双生児の大地(だいち)と大空(おおぞら)によるロック・ユニット。
ふとしたきっかけでBloodyのふたりと知り合った美里は、そのまま新曲のレコーディングでベースを弾くことになる。
と同時に、彼らが隠していた秘密に触れてしまう。
――それは、ふたりがヴァンパイアだということ。
天性の才能をもちながら、自分では気づいて
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- ★★★ Excellent!!!どこまでも真っすぐな物語
この作品の登場人物はどこまでも真っすぐ音楽に向き合っている。
メンバー集めを条件に『Bloody』の武道館ライブのバックバントをすることになった主人公のミリ。
天才的なセンスと耳の良さで、一切の妥協なくメンバーを探し回るのだが、ドラブルの連続で……
『武道館でライブが出来る!』二度とないようなチャンスをミリに持ち掛けられたとしても、みんなすぐに頷かない。
夢の舞台に怖気づいた? そんなことはない。
ミリが選んだ人は、みんな音楽を愛していた。
そして、自分の音楽を聴いてほしい人ばっかりだった。
すでに実力を周囲に認められているなんて、彼らには関係ない。
だって、選ぶのは話を持ち掛けてき…続きを読む - ★★★ Excellent!!!武道館までノンストップ!
運命のいたずらで、憧れの『Bloody』と武道館で共演することになった主人公の少女。
しかし、その条件は、一緒にバンドを組んでくれる一流の仲間を自ら探し出すことだった!!!
そのメンバー探しが、二転、三転、どんでん返し。
よいメンバー候補がみつかると、読んでいるこちらも、おおおっ!と身を乗り出したい気持ちになりました。
そして、シンプルな文章から伝わってくる、想像力を掻き立てられる文字であらわされた音楽。
聞いたことのない、ドラム。
言葉にできない、ギター。
天才の、鍵盤。
…どれも、音楽の知識のない私であっても、素晴らしい音楽が脳内に奏でられるようでした。
ぜひ、第二部も期待して…続きを読む - ★★★ Excellent!!!主人公を応援したくなる素敵な物語。
作品のタイトルに入っているまさにロックンロールの如くテンポ最強な楽しいストーリーでした。
主役のミリの真っ直ぐな性格は思わず応援したくなります。武道館のステージに立つため次々に勃発する試練にミリと一緒にリアルに立ち向かって行っているような気持ちにもなりました。読み手さえ家族へと巻き込んでしまうミリの影響力、半端ないっ(笑)
一番お気に入りのシーンはあらすじにもあるミリがふとしたきっかけで憧れのBloodyの二人と会うシーンです。ベタなのかもしれませんがああいう夢のある展開は素直にちょっと憧れちゃいます。
記載があるようにこちらは第一部のようですが、もっとミリとBloodyの絡みが見たい…続きを読む - ★★★ Excellent!!!アドレナリン出る!最高に爽快で素敵なミリが奏でる物語!
100%の女の子から読ませてもらいました。が、これは興奮せずにはいられない作品でした(。>д<)
キャラ達が物語の中を踊ってる。楽器の表情が思い浮かぶ。読みやすいぶんしょうは勿論のこと、ストーリーがめちゃくちゃ好きです。
こんな表現を、こんな文章を、こんな素敵な話を私も書きたいっ。と嫉妬せずにはいられません。
特にレイの指会話はおぉ~と唸りました。渋い伝説のオジサマ達も格好よすぎです(>_<)
ちょっと取り乱しました。
最高に面白かったので。コンテスト終了後の読了ですいません。でも、読んで本当に良かったです。書いて下さりありがとうございました。
この物語に出会えて良かったです。
続き…続きを読む - ★★ Very Good!!音を奏でれば、絆が音を響かせてくれる
キャラクター達の間にしっかりと楽しい音という絆を作っている。譜面なんか読めなくたって、いいんです。
それは物語の進行にも上手く設定されていて、バンドと言えばやはりなかなか難しいのがメンバー選びじゃあないのか、と思うわけです。候補が見つかれば波乱あり、決まったと思えば、トラブルでダメになる。
それでも、主人公たちが奏でた音が別の誰かの音を響かせて、新しい絆を結び、バンド――家族――となり、困難を乗り越えていくあたり、とても良かった。
……そして、平均年齢高ッ!?
なかなかボリュームがあったのですが、これで第一部なのですね。
ヴァンパイア成分が、私には消化不良気味で、そこは続きに…続きを読む - ★★★ Excellent!!!聴こえてくる、物語の音
小説でよく「景色が眼に浮かぶ」なんて言葉があるけれど、この作品はまさに、「音が耳に浮かぶ」作品であります。
専門用語や楽器の種類は、僕は全然知らないけれど、それが気にならないように擬音や喩えを用いていて、すんなりと頭に入ってくるようです。
バンドメンバー探しというテーマで、それはつまり人と出会い、良いところ悪いところを探す展開でもあります。演奏の技術だけでなく、【家族】になるためのメンバー探し。
その過程で起こる事件も、物語を盛り上げる絶妙な間合いで起こっていて、読者を飽きさせません。
今回は第一部ということで、ヴァンプァイアの彼等はやや影が薄かったですが、今後の活躍に期待です!