ファーストコンタクト

　作者様は、幽霊の類を信じない方です。
綴られる体験談は客観的。ただ事実を伝えるが故にリアルで鮮烈。
感情移入や思い込みのない、フラットな視線に浮かび上がる、曲げようのない事実は、やはり非日常的な現象。
作者様の物語を判断するのは、読み手の役目かもしれません。

　一番、興味深かったのは、
「金縛りに遭遇する相手を、冷静に見守る」
その着眼点でした。もちろん、当時の様子も作品の中で語られています。

　作者様は、ただただ、体験したことを淡々と語られていますが、読みやすく、引き込まれてしまいます。
　ファーストコンタクトから始まった不思議な話を、作者様と一緒に追ってみませんか？

　続編は、作…続きを読む

信じていないと否定しているからこそ、恐怖が増すこともあるのかもしれません。

下手にパニックになってわけがわからなくなるよりも、よほど怖い体験なのかもしれない。

彼氏の車。肩を抱かれて乗車する女。彼氏は見たことがない白いタンクトップを着ていた。次の日、部屋に帰ってきた彼氏は同じタンクトップを着ていた。実家から持ってきたのだと言う。私は生き霊を飛ばしたのだと今でも思っている。

作り上げたホラーより怖いです。
淡々と綴られているだけに、恐怖が後からジワリとやってきます。


追記　
　セカンドコンタクトはやめた方がよいと思います。