森嶋 あまみ

きっかけは詩一さんの「イラストにできるような写真はありませんか？」の一言でした。 その後の展開は皆さんもご存知の通りなのですが、絵葉書の住所に心が躍ってしまったのは言うまでもなく。…続きを読む

ニュースや情報番組で多くのコメンテーターがあれやこれや言う中、ここに現実があります。 多くを語る必要はありません。 読んでください。 けーすけさんの家族に起こった事、これが現実な…続きを読む

この話は確実に短編です。 でも読んだ後、長編を読んだような、２時間近くの映画を見たような、そんな気持ちになります。 それだけ内容が濃いのです。 ひとりの少女と彼女を世話するための…続きを読む

少年は一年という期間限定の友達ができた。 その友達は人間ではなく、拾ったどんぐりの中に入っていたゾウムシ。 ゾウムシという生き物を知らなかったので、調べながら彼は「ぞうくん」という…続きを読む

多分この作品は分類としてはBLといえる。 でもそう言い切ってしまうには、後輩として尊敬する大事な先輩への気持ちが丁寧に、だけどコミカルに綴られていて、人が人に惹かれていくのを描い…続きを読む

とにかくこの作品の完成度は半端なかった！ そして臨場感も半端なかった！ 仲良くさせて頂いている友人に、この作品が面白いと進められ訪れたのが始まりで、1話読んだ時の衝撃たるや……何…続きを読む

やはりhibanaさんの描く話には惹かれてしまいます。 御伽噺の中に潜む、本当の真実が見えるような気持ちです。 無理にハッピーエンドには繋がらない、だけどこの話には心が見えるので…続きを読む

忘れたくても忘れられない、または忘れられないけど忘れたい。 そんな記憶は誰にでもあるものなのかもしれない。 人が機械として生きる事ができるようになった世界で、記憶はアップデートさ…続きを読む

素直に泣きました。 ここにそれを報告いたします。 何が凄いって、こんなに人の静かな感情を、こんなに人の暖かな行為を、こんなに人の捻た思いを、でも根底にある優しさを描く作品がある…続きを読む

この面白さは何だろう。 掴みどころがないのだけれど、同時に掴みどころだらけなのだ。 冒頭の面白さに気づいた人も多いと思う。 梟視点なのだけれど、彼は実によく見ている。 そして散り…続きを読む

一人の人物の終わりから始まるこの物語。 その人のお葬式で孫である主人公が一人ロウソクの番をする。 この時点ですでに静かな時間の中にいて、彼は祖母との思い出を思い起こしている。 そ…続きを読む

この物語が面白い！ そんな記事を書きたくなるような物語がこちらです。 クレイジーなタクシー。そうなんですまさにそこなんです。 100kmの道のりを立ったの10分で到着するなんて、…続きを読む

この物語の題名である『ブラッディ・ローズ』 これが物語の始まりであり終わりでもある。 この話はよくできている。 謎が謎を呼び、不気味な影が始終付き纏う。 だけどその間に、主人公レ…続きを読む

小さな田舎町の夏の様子の一コマ。 そんなイメージで読み始めたのですが、物語に描かれる中には時間の経過と共に変化していくいろんなものが入っていました。 毎年同じように祭りはあるけれ…続きを読む

『魔王の棲家〜天才魔術師と老いた英雄達の物語〜』 この題名に全てが入っていた。 読み進めると魔王は出て来ないし、天才魔術師と言われている主人公も、いわゆるチートという訳ではない…続きを読む

スルリと心に入ってきて、毎日が少し違って見えるような話だった。 主人公とヒロイン、その二人の関係性はよく分からない。 でも、読み進める内に何というか……その世界に心を置いてしまう…続きを読む

イノウ探偵の続編。 いや今回も面白かった！ あの時の不思議なワクワクと、ゾクゾクをもう一度得られて幸せです。 たくさん語りたいのですが、これはまず読むのが良い！ 悪いことは言い…続きを読む

先が予測できそうでできない物語はこれです。 まず何から話せば良いのか、それすら分からなくなっている。 光と闇の戦いが繰り広げられる話はいくつも読んだ事がある。 でもこれは違った。…続きを読む

この話は二つの時間軸で成り立っています。 遥か昔に起こった出来事と現在の状況と紡がれてゆく物語です。 過去の出来事が現代にまで影響を与えているという流れは、プロローグで明かされて…続きを読む

レビューを書きかけて、何度消したのかわかりません。 この自分の感じた心を紡ぐには、どうしても陳腐な言葉の連なりになりそうで、勇気が持てませんでした。 詩一さんの言葉の連なりが映…続きを読む

作者の発想の面白さは群を抜いている。 おそらく誰もこの発想を思い描いた事はないだろう。 駅ナカに学校を作る。 しかも内回りは女子のみ、外回りは男子のみ。 そして一つの駅に一つのクラ…続きを読む

雨の日の場面場面がとても印象に残る逸品だと思いました。 なんて不思議な現象なんだろう。 なぜそうなんだろう。 そう思いながらその不思議を共有して進んでいくと、綺麗にその理由がわ…続きを読む

神事を見てしまった男の子の心がばらけてしまう。 そんな不思議な事件が七年前にあった……その後の話です。 その彼は七年経ち高校生になっています。 神事を行っていた少女は彼のばらけ…続きを読む

読み始めて1話が過ぎた時には、ただ驚いた。 赤裸々に描かれた主人公の想いと行動に驚いたのだが…… だがこれはとても深い話であるとも気付く。 手首に自傷行為の跡。 つまり、彼女は…続きを読む

高校生のちょっと可愛い女の子の瑠衣がイケメンクラスメイトに恋をした。 物語はそこから始まる。 読み進めるうちに終盤以降、甘い甘い二人の空気にこちらまでが照れてしまった。 所々、…続きを読む

ちょっと困らせるだけの復讐劇に何だかホッとしております。 時間が経てば神は元どおりに生えるわけだから可愛い復讐なのですが…… 伯爵本人にとっては気にしていた髪が、目に見えて抜けてい…続きを読む

幼い頃から身近にいた夏実さん。 幼い頃は淡い淡い恋心だったものが、成長し大人になるにつれ、深い恋心へと変わってゆく。 でも、実質的な身近な距離は心を通すと遠くなる。 そして、彼女…続きを読む

クラスメイトだけど遠い存在のあいつ。 そのあいつが気になっている私。 気になる人に近付くには何か共通項が必要になる。 でも、私とあいつの共通項は分からない。 そんな時、本屋であ…続きを読む

キミはワタシであり、ワタシはキミである。 不思議な話でした。キミは夜を越すために黒いゴミを籠いっぱい拾う。 そしてワタシは白いものを海の向こうに届くようにと投げる。 キミとワタ…続きを読む

この少しの距離感と共感が自分の高校生の時を思い出させてくれました。 好きな人と話をする訳ではないのに、ほんの少しの事で一喜一憂する様子は誰にでもあるんじゃないでしょうか？ さ…続きを読む

誰にでも起こるような一コマ。 切れた電球の取り替えをする。 その電球が切れたお宅はひいおばあちゃんの家。 そこに主人公の性格が如実に現れていて、何を大事にしているのかが一目瞭然で…続きを読む

返り咲いたアイドルのタピオカと今の所一発屋に甘んじているナタデココ。 二人の心の持ち用が伝わってくる。 タピオカちゃん好きだけど……私はナタデココちゃんも捨てがたい。 そういま…続きを読む

人ではない色々な種族の者達のハッピーエンド物語。 良いテンポで次々とストーリーが展開されるのであっという間に読めました。 この物語の中にはわかり合うための精神が大きく関わってい…続きを読む

これは短編漫画かドラマにしてもいい作品だと思う。 主人公は気弱だけど観察力の優れた人物。 そこへ同級生の財閥の何でも秀でている令嬢が何かと理由をつけやって来る。 なぜ平凡な自分…続きを読む

強烈に意識に入ってきてしまい、言葉がなかなか紡げない。 命とは何か。 死とは何か。 精神とは何か。 想いとは何か。 生きるとは何か。 自分の意思とは何か。 突拍子もない設定のよ…続きを読む

何とも美しい、真っ直ぐな主人公の眼差しが見えるような物語でした。 設定が琉球王国である事がこの物語の核になっています。 琉球王国の神秘性を存分に感じる事ができます。 沖縄や奄美諸…続きを読む

一種の哲学的な要素があるのだが、唸ってしまった。 『僕』は『僕』であるが『僕』ではない。 単純でいて単純ではない心理の動きと時間の流れ。 上手いと思った。 心が揺らいだ。 人は…続きを読む

『一花、帰ってこい』

短いけれど、とてつもなく深い想い。
その一言が全てを物語っていて、ただただ泣けました。

いやはやこの展開になるとは想像すらしなかった。 那由多の性格と行動や出てくる人と、人でないもののバランスも良く、瞬時にして入り込んだ。 整えられた文章のキレ、状況の深さ、人の心…続きを読む

星新一並みのシュールさと面白さに脱帽した。 いちいち面白いのだ。 そしていちいちドキドキさせられるのだ。 普通の場所に置いてある最終兵器ボタン。 もうそれだけでシュールなのだが、…続きを読む

この物語の大きな意味は「自分の生き方は自分で決める」という事だろう。 学校へ行き、勉強をし、大学へ行き、社会人になる。 多くの人がこのレールの上に乗ろうと頑張っている。 この主人…続きを読む

正直に書きます。 かなり良い作品だと思っています。 まず文章。端的でブレが無く読み手を引き込む力は十分です。 脳内で構成される映像と文章がカチッと組み合わさる感じでした。 恐らく…続きを読む

　人間の持つエゴ、良心、役割、愛情、葛藤、それらのものがこの物語の中にうまく組み込まれていて、よく出来た話だと思った。 　初めの取っ掛かりはそこからだったのだが、読んでいくに従いそ…続きを読む

　改めて、この悲惨な状況を知り何とも言えない気持ちになりました。習っていたはずなのに、聖母の事は知らなかった。世界史ではこういう事を教えた方が良いと思いました。心に刻むにふさわしい…続きを読む