概要
不定期に【後日談を掲載】していきます。
兄を死なせてしまったと嘆く少女・ククル。 新しい“兄”として連れて来られた少年は、兄とは似ても似つかなくて――。
恋愛要素は第二部から。
タイトルは「ニライカナイの童達《 わらんちゃ》」と読みます。
個人サイトにも掲載しています。
注意:昔の琉球に存在した用語や設定などを使ってますが、お話のために色々アレンジしてます。
歴史ものではなく琉球風ファンタジーということでご了承下さい。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!美しい世界で繰り広げられる、少し変わった兄妹の力
舞台は琉球。神の力が未だ息づく島と、その島で兄妹神として生きる、少女と、その新たな兄となった少年の物語……
物語のところどころに出てくる名詞は、琉球読みもありますが、あおさんさすがです…!全く困らず読めます。
琉球の青い空と海の下。
一部の舞台は、今より昔。
少しづつ、確かに成長していく少女と、秘密を抱える少年の、旅の物語。不器用な優しさや、細やかな描写、明らかになっていく童達の過去に、自分までもが、彼らと共に旅をしている様に、切なくなり、嬉しくなり、泣きたくなります。
二部は、一部よりも後。
成長したからこその、感情の変化や人間関係。揺れ動く気持ちともどかしい関係。そして、それの元…続きを読む - ★★★ Excellent!!!兄と妹、そして彼らを取り巻く人と神の物語。
神秘的な琉球王国を舞台に妹ククルと、新しく「兄」となった少年のお話が優しく、そしてせつなく紡がれていきます。
新しい「兄」であるユルへの戸惑いや葛藤と向き合いながら、ククルはそれでも時折感じるユルの優しさに心を許していく。けれどもユルはククルを利用しているとはっきり告げていて、二人の距離はなかなか縮まらない。
二人を取り巻く人物との関係性や、この世界においての神女や巫女の役割、人の世に干渉する神々など、ちりばめられた謎や伏線が気になって続きを読む手が止まらない!! 気が付くと深夜近くになることもしばしばでした。
第一部の八重島編で世界観を理解しどっぷりとハマって、本島編で一気に伏線回収とい…続きを読む - ★★★ Excellent!!!美しい話でした
何とも美しい、真っ直ぐな主人公の眼差しが見えるような物語でした。
設定が琉球王国である事がこの物語の核になっています。
琉球王国の神秘性を存分に感じる事ができます。
沖縄や奄美諸島では神は海からやって来ると言います。その神が住む場所がニライカナイです。
ニライカナイが人の世界から遠くなった地近くなったりする事で人の世界に影響を与える。そこには深い話がありました。
主人公達はどうしようもない運命を背負っています。
それを彼らは如何するのか、答えが出そうで出ないものをちゃんと納得できる形で終えるこの巧みさ。
唸ってしまいました。
上手いのです。
物語の進め方も、気持ちの入れ方も、その設定も…続きを読む