あのひとを追う僕は

作者 ななくさつゆり

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157人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

単純に憧れから抱いた思慕の情は、時の経過とともに恋愛感情へと昇華していく。それが叶う叶わないの結果はともかく、ただ純粋に嘘の欠片もなく相手を想う気持ちが芽生えてくる。
恋愛を成就させるのは難しいけれど、今抱いた気持ちを大事にすればきっと彼も幸せになれるのかもしれない。
そんな期待感を抱かせる作品です。

★★★ Excellent!!!

もどかしさ、後悔、純真な好意。
後を追い続けるだけで行動には移らなかった臆病者。それでいて気づいてもらいたいという傲慢さ。
恋ひとつでどれだけ人は葛藤するのか。様々な感情が丁寧に描かれた掌編です。この短い物語の世界にある洋介の感情全てに共感しました。
後悔の恋路を読みたい人はコーヒーのお供に是非!

★★★ Excellent!!!

ずっと小さい頃から、ともに成長し、
背中を追いかけてきた、憧れの人。
いつか、いつかと思い、
やっとのことで相手と釣り合えた人間になれたと思ったら……。

青春時代の甘酸っぱく、切ない物語!

きっと似たような経験をした人も!?
そんなリアリティーがありつつ、
テンポよく話が進み、読みやすい!

短編が読みたい方にオススメです♪

★★★ Excellent!!!

誰しも一度は経験したであろうほろ苦い片思い。淡く甘い気持ちがさりげなく溢れてくるような切なくも素敵な作品でした。逆に恋心を持たれていた事を知った場合、どう展開していくのかも気になりますね。きっと人それぞれ色々なドラマがあるのでしょうね。友情や新しい恋や新展開?この作品の作家さんならその先の物語も素敵に描ける気がしました。

★★★ Excellent!!!

西日が照らしだす夕暮れの一本道で、彼女が少し前、彼がその後ろを歩きながらの会話。
彼は夕日のまぶしさに眼を細め、彼女の背中に話しかけ、彼女は笑い、時折振りかえりつつ、彼女の言葉は夕風にきれぎれで、ところどころ聞こえない。
そんなイメージが浮かんだ、ふたりの距離でした。
素敵な作品。

カクヨムコン中間選考、おめでとうございました。

★★ Very Good!!

 自動車などのブレーキペダルには『遊び』と呼ばれる範囲がある。『遊び』がないと、ペダルを踏んだ瞬間に急激に停止してしまい事故の元になる。いわば適切な緩衝を保つための機能である。
 本作では、主人公の心がどの辺りでブレーキを踏んだのか離したのか。様々な角度から考察できるが、それこそが醍醐味でもあろう。
 詳細本作。

★★★ Excellent!!!

序盤は身長や隣り合う二人、通学路を使ってスピーディに二人の関係性を描写しながら、後半は指輪を使って主人公の初恋が終わりゆく……いや、萎みはじめる様子が丁寧に描かれています。

約1900字と言う短い文章の中で、ひとつひとつ描写されたワンシーン(例えば、自転車のペダルを逆踏みする場面)が、目に浮かぶように書かれていて好きでした。

失恋を描きながら、ご自身の書きたい部分を書く。
作者さんのやりたいことが綺麗に読者に伝わって来ると感じました。

最後、彼女への想いを振り切ろうとするような彼の描き方が、いいですね。
『しばらく留まる』ってあたりがまた書き方が良い。

彼がこの時点での夏実さんに年齢が追いついた時に……もうひと幕、物語が始まったりしないかなぁと期待してしまうラストでした。

★★★ Excellent!!!

僕の小さい創造よりも遥かに恋愛している、していたつもりの男の大学生まで続いた想い。もしかしてお姉さんもとはないと思いますが、特にこちら側に見せる心理描写、風景描写が卓越していて、実力のある方だと思います。他の作品も拝見させていただきます。動き一つ一つが意味ある行動のあるように見えて、筆者の底力が見えるようでした、驚いたくらいです。良作有難うございました。応援しています。

★★★ Excellent!!!

 もしも自分が同じテーマで小説を書くのだとしたら──そう考えると、スマホを落としそうになりました。理由はとても陳腐な物語になるはずだからです。
 ところがこの物語がありきたりなものになっていないのは、作者さんの巧みな表現方法のおかげでしょう。「指に──」といった箇所は、本来ならアレのこと書きたくなります。が、あえて書かないことで、主人公の心情をうまく表せているように感じました。

★★★ Excellent!!!


短いので淡々と読めるのが良かったです!

短くもそれを感じさせない濃厚な物語、基本的にハッピーエンド以外は好まない自分も感動しました。

悲しいけどこの主人公も一つ大人の階段を登ったのがわかります。

無駄のない纏まった文才には自分も参考にさせて貰いたいです。

これからも頑張ってください!

★★★ Excellent!!!

ずっと秘めてきた想いを相手へ明かすことができず、結局その相手は手の届かない場所へ行ってしまう。そんな主人公の悲しさが、風景や時間の経過などの綺麗な描写によって描かれています。
変わってしまった愛する人と、それでも変われない感情が切なく綴られており、読んでいて喪失感が胸に染み渡る素敵な作品でした。

★★★ Excellent!!!

幼い頃から身近にいた夏実さん。
幼い頃は淡い淡い恋心だったものが、成長し大人になるにつれ、深い恋心へと変わってゆく。
でも、実質的な身近な距離は心を通すと遠くなる。

そして、彼女は誰かのもとへ……

体と心の成長と二人の距離が見事に描かれていて、切なくなる。
誰にでもある初恋の甘酸っぱい切なさを、ここでもう一度思い出した気になった。

素敵な話でした。
きっと彼は、夏実さんではない素敵な人と出会うはず。
そんな未来を思わせます。


★★★ Excellent!!!

変わっていく環境に対して、一貫した主人公の感情が読者に切なく感じさせる。
先に待つのは幸福か後悔か…気にならずにはいられないが故に指が止まらない。

比喩表現が素晴らしい。
脳裏に浮かぶ夏の風景、色あせた過去の思い出。さながら国語の教科書を読んでいるようであった。
短編ならではの良さが非常に出ているステキな作品だと思いました。

★★★ Excellent!!!

切なくてほろ苦い短編です。
いつも追いかけていたあの人との物理的な距離も心の距離もどんどん離れていく描写が読んでいて胸を刺しました。
変わらないでほしい、と願ってもどうにもならない無情な現実。
読みやすい話ですので、少し『何か』に浸りたくなった方は、是非ご一読を。

★★★ Excellent!!!


 幼い頃に憧れた歳上のあのひと……。その背中を追って、いつまでも傍に居たい──そんな思い出が私にもあります。

 片手で数えられる年の差も人生では大きな障害となり、恋を実らせるのを困難にする。初恋は実らない──という言葉に不安を感じた方も居るのではないのでしょうか?

 一途故の切なさが巧みに描かれ自分を重ねることが出来るこの作品。久々に恋する気持ちが蘇りました。