ずっと一途で思い続けた主人公の気持ちが伝わってきました。言いたい、言いたくない、という葛藤が好きです。
変わっていく環境に対して、一貫した主人公の感情が読者に切なく感じさせる。先に待つのは幸福か後悔か…気にならずにはいられないが故に指が止まらない。比喩表現が素晴らしい。脳裏に浮かぶ夏の風景、色あせた過去の思い出。さながら国語の教科書を読んでいるようであった。短編ならではの良さが非常に出ているステキな作品だと思いました。
切なくてほろ苦い短編です。いつも追いかけていたあの人との物理的な距離も心の距離もどんどん離れていく描写が読んでいて胸を刺しました。変わらないでほしい、と願ってもどうにもならない無情な現実。読みやすい話ですので、少し『何か』に浸りたくなった方は、是非ご一読を。
幼い頃に憧れた歳上のあのひと……。その背中を追って、いつまでも傍に居たい──そんな思い出が私にもあります。 片手で数えられる年の差も人生では大きな障害となり、恋を実らせるのを困難にする。初恋は実らない──という言葉に不安を感じた方も居るのではないのでしょうか? 一途故の切なさが巧みに描かれ自分を重ねることが出来るこの作品。久々に恋する気持ちが蘇りました。
優しく切なく丁寧に描かれてる想いが胸に刺さります。憧れと呼ぶには身近過ぎるお姉さん。そりゃ追いかけますよね。一生追い付けないとしても。
少年から青年へと成長していく主人公がずっと抱えていた恋心やそれに対する葛藤を描いた作品。主人公が見た情景が余韻と共に残る、素敵なお話です。
とてもシンプルに、短く、それでいながら思春期の思考を上手く描いていてとても面白かった読んだあとには少しの苦しさすら覚えるような切ない感覚になれた
切ないラブソングのミュージックビデオを観ているような、そんな気分にさせられる作品です。誰にでも良くある経験なのですが、それを詩的に纏める心情描写が素晴らしく、とても心に沁みました。あの頃のほろ苦い青春を思い出して、切なさに浸ってみませんか?
「あのひと」を追いかけ続けていた「僕」。月日は流れていき、成長した僕はやがて、あることに気付く……とある思いが辿り着いた結末の、切ないお話です。
ずっと好きだった人への切ない思いが詰まった作品です。
題材は年上への密かな想い。在り来りではありますが、少年を中心とした心情の変化がブレる事無く書かれており、イメージが直ぐに浮かんでくるシンプルさが好印象でした。今後の作品楽しみにしております。