与方藤士朗

わずか２日程度のやり取りとはいえ、詐欺師が相手に夢見させる典型的な手口が学べます。 冷静にやり取りできずに夢見心地になる人間の気が知れないけど、いてもおかしくはないわなと。 同時に…続きを読む

確かにこれは、１９７５年にヒットした「木綿のハンカチーフ（太田裕美）」のストーリーとほぼ軌を一にしている。 もっとも、こちらは故郷に戻ってきて彼女と会い、そして思い出の場所に行き、…続きを読む

一言で申して、作者の実年齢とその実態（あえて言うけど悪気はありません）の乖離、すなわちずれがあるという事実から起こりうる悲喜劇が、読者をして容易に想像できる。 対手の（実の作者の…続きを読む

孤独のグルメのようなシブいおじさんのグルメじゃないけど、こちらは、テンポよくお話が進んでいきます。 それもそのはず、元気者の小学４年生の少女が主人公。 母親に出されたおやつを食べ、…続きを読む

さっぱりとした作風で、リアルな光景が文字から浮かび上がってきます。 何かを声高に主張するわけではなく、説明を延々するでもなく。 寂しい秋やねっとりした秋が悪いとは言わないが、こんな…続きを読む

そういう生活、してみたい。
病院ナシなら、なおよろし。

かくいう私も、珈琲か酒の毎日。
人のことは、言えません。

これで、いいのだ。

先日、ふと思い出してフォークグループのほうの「かぐや姫」の、加茂の流れにという曲を口ずさんでいた。 それがよかったのかな？ この作品で、本物のかぐや姫に会えた！ そんな心地で、…続きを読む

私自身が必ずしも人に褒められまくって育ってきたわけでもないから、この主人公（おそらく筆者ご本人と思料されるが、そこは問題ではない）のような人生がうらやましいと思うことこの上ない。ま…続きを読む

作中の年少者側は子どもとは言えどもすでに青年期に差し掛かっている高校生、それに対峙する大人はというと子どもらしさのようなものを信仰（振興？）しつつ、自分の社会での立ち位置に対する保…続きを読む

いいのだか、悪いのだか。
悪いのだか、いいのだか。

こちらの頭が一瞬混乱してしまう。
その混乱を、じわっと楽しめればいいかな。

確かにこれはホラー作品であるが、ある意味社会評論の要素さえ醸し出している。 ただただエグイだけででも怖いだけでもない。 私には、こんな文章は逆立ちしても書けない。 まずは最終、その…続きを読む

ストーリーは読んでいただくとして、この作品内にちりばめられているのは、福祉と称死傷される業種の光と影。それに尽きます。 私自身が幼少期１２年少々、養護施設に入所を余儀なくされていた…続きを読む

悪の予言はタブーと言われる。 不必要に人心を惑わすから。 そういう宗教もかつてあったし、また、それをネタに本を書いてベストセラーになった事例もある。 ま、ネタとして楽しめる程度なら…続きを読む

相手には思うところを恩着せがましく押し付けてくるが、自分は思い通りのことをしてはばからぬ。 そんな親は、父母を問わず世の中にはいくらもいる。 この父親からも、そんな要素を感じずには…続きを読む

まさに、かっぱえびせんのようなシリーズです。 教え魔と言われた山内一弘氏の打撃指導を受けているような感じさえしました。 ～　たとえが昭和の野球選手で申し訳ないけど、まさに、そんな感…続きを読む

実も蓋もないと標榜されてはいる。 だが、よくよく読むほどに、実も蓋もある。 そんな詩です。 そうですね、中島みゆきの名曲「誘惑」を思い出しました。 あちらは「不謹慎」な恋愛を必ず…続きを読む

本当に不思議だ。 描かれているのは、絶望の世界のようにも見える。 確かに、どこにも救いがなさそうに思えてならない。 個々の短歌を見る限り。 だが、本当に不思議だ。 その絶望の…続きを読む

音楽やスポーツでいっぱしの名声と富を得られるのは、ほんの一握りどころか、一つまみ程度。 大抵の人たちは、その世界に行くことなく、市井に埋もれて過ごしていく。 彼女も、恩師も、そのよ…続きを読む

人は死して名を残すと申します。 今年２月、ある書籍が発売されました。それによって、没年不明とされていた人物の没年月日、さらにはその人となりが世に知れ渡りました。 その人物は、いっと…続きを読む

朝食が健康に良いか悪いかは、ここでは問わない。 しかし、食べることはヒトの根源に関わるものであるからして、それがいつの時間帯でどのような状況であれ、避けて通れぬものである。 ひ…続きを読む

この話のどこが選挙なのかと思われるかもしれない。 しかし、選挙というのは何も立候補した人と投票する人、あとは選挙に関わる公務員さんたちだけで成り立っているわけではない。 こういう…続きを読む

おごれるものは久しからず。 長い地球の歴史に咲いたあだ花として、人類もこの地球の歴史に刻まれるかもしれないのである。 かつての、大型爬虫類と同じように？！ 否。 それよりも、性質…続きを読む

この作品における「春」というのは、きわめて多義的に使われている。 その使われ方については、ここでは申さない。 しかし、そのことに気付けたならば、この物語の真の深さ、人間の持つ根源…続きを読む

主人公の青年に近づきつつある少年が、ソロキャンプで見た光景。 それはまさに、かつて売り出し始めた掛布雅之選手を歌った「GO！　GO！掛布」の歌の中の歌詞ではないが、まさに表題に述べ…続きを読む

春の営みは、自然界でも人間界でも今、現在進行形で行われている。 ゆったり感も、まったり感も、きびきびした動きも、 小さな動きも、大きな動きも、 この短歌群の中では、 春の営みのす…続きを読む

かわいさ余って憎さ百倍という言葉もある。
だが、この人は、違うね。

かわいさ余って、狂気百倍。

軽いホラー感とともに、真の熱狂というものを味わわせてくれます。

黒野豆子さん、なかなかやるなぁ。
ここまでクールに相手とやり合えるなんて、たいしたものだ。

ちょっと疲れたときなんかに読むとよさそうな短編集です。

人間と人魚の交流。主人公は人魚。 そこに生まれる出来事は、どれも、どこか寂しさと切なさを伴うものが多い気がする。 ２０２１年に放映されたアニメ「トロピカル～ジュプリキュア」でも、単…続きを読む

もうとにかく、読んでくださいとしか言いようがない。 確かにこの話は、現実にはいくら何でもあり得ないものである。 あるかもしれない、ではない。あり得ないものである。 ちょっとしつこく…続きを読む

単なるインタビューの場面のやりとりと描写。 しかしその実、その中身はシュール。 しかし、かのテロリスト芸人は、ひょっとすると今も、・・・、かもしれない。 そんなことも思わせられま…続きを読む

化け物が見える。どうも緑色らしい。 確かにそれは、子どもにとっては不思議な代物だった。 だが、その正体は、思わぬ形で見えてしまう。 誰のせいとか、誰と誰の関係とか。 そもそも、そ…続きを読む

著者のツイッター投稿、しかも、朝１０時の予約投稿。 そもそもツイッターXには１４０字という字数制限がある。 そこに加え、著者自らの朝１０時に出すという枠組が加わる。 そのふたつ…続きを読む

クロノヒョウさんの御紹介で拝読しました。 誰もが唸る、例えば大谷翔平選手のような圧倒的存在感のその逆を行く存在。 だがそれ故に、静かに、人に影響を与えるものもあるのだということを…続きを読む

もう、いきなりぶっ飛び！
この先が楽しみです。
ほのぼのさも生ぬるい郷愁もいらない。
そう、このぶっ飛び感で、とことん進んでほしいですね。

かの悲劇の名作を、かくもドラマチックに、かくも面白おかしく、そしてかくも、シュールに描き変えた作品があっただろうか。

一揆に、サクサクと、読めます。
都都逸あり、短歌もあるし、俳句あり
そんな感じです。

とにかく、サクサク読んで、感性を磨ける作品群。
それに尽きます。

いましたね。 そういう手合いは、 なまじ「ためを思って」物を言ってくるだけに、 実に、実に、 「性質（たち）」 が、悪いです。 その対応策は、読んでいただければ幸い。 要は、初動…続きを読む

自分自身の仕事として、過去に接触のあった人を叩きのめすようなことを今、詩作を通して行っております。 そんな私にも、この作品は温かく接してくれました。 そういう気持ちになりたいが、…続きを読む

嘘でしょ？ 初心者の書ける詩じゃないよ、これ。 ただ、よくよく読んでみると、確かに、ぎこちなさのようなものも感じなくはなかった。 それが、実は、いいのですよ。 このテーマをいい意味…続きを読む

そのとおりです。 学校は確かにたくさんのことが学べる場所です。 だが、そこでしか学べないものなど、たかが知れています。 不登校？　あ、そ。 それで学べるものも、たくさんあります。…続きを読む

もう、この一言に尽きます。 メチャクチャシュールな政治小説 そりゃあ、利益あるところに負担が行くわな。 とれるところから取ろうって話になるわな。 とりあえず、それだけ申しておき…続きを読む

私はかつての備前国・岡山県東部の出身であり、薩摩鹿児島とは御縁は全くと言っていいほどありません。 まして、鹿児島でこのような文化が根付いていたことも、これまで存じ上げませんでした。…続きを読む

私は岡山在住やけど、そんなおばちゃん、まあ、おらんわ。 あ、私の母は岡山県の東のあたりにおいでですが、孫（私からすれば姪）が生まれたときに会いに行った時にふと頭に浮かんだ言葉が、…続きを読む

平凡な乳牛の少女が、なぜか、お偉い方のお使いになる。 飛び抜けた事件が起こるわけではないし、日曜朝の少女向けアニメのように何か特殊な力を持って問題を解決するわけでも、ない。 でも、…続きを読む

感情社会主義。 ～勘定と出かかったが、その方が、まだある意味ましかもしれない。 ある意味、社会主義や共産主義を標榜する者にとっては、理想の社会なのかもしれない。 みんな平等、み…続きを読む

なかなか緊迫した物語で、鉄道が好きでこの世界に何十年もいる人間でさえも、いや、そうだからこそ、楽しめる側面もある。 もちろん、そうでない人でも、十二分に楽しめます。 さて、鬼ごっ…続きを読む

光と陰でできたコントラストが、夏を彩る。 どこかに行くこともない。 自宅のカーテンひとつあれば、いい。 夏味わうに、金暇いらぬ　カーテン一枚　シャー！でいい ちょっとへぼな都都…続きを読む

この作品は、特定の思想の善悪を一元的に切り捨てているものでも、また、それを礼賛しているものでもない。 例示された「病人ゼロを望む思想」というのは、本来は人を救うものであるかもしれ…続きを読む

もう、その一言に尽きます。 ぼちぼち読んでおりますと、テレビもしくは漫画でかの作品を知っている人は、すぐ、気付くことでしょう。 登場する駅弁が幕の内ではなくすべて「特殊弁当（その地…続きを読む

自然はやはり、永久に不滅なのでしょう。 それに比べて、人間様のつむいだ事件の戦乱のヘチマの・・・。 そんなものは、しょせん、歴史上の一片の挿話にすぎないのか。 「植民地支配に…続きを読む