概要
鉄道知識を活かして逃げろ、追いかけろ。
ある日。“とある男”から呼び出された、充、俊樹、孝之の高校生3人。彼らは全員「鉄道ファン」であり、数々の鉄道旅を一緒に経験してきた仲間だ。そんな3人に“とある男”は「対決してもらう」と言う。そして、告げられた『鬼ごっこ』。果たしてどんな展開が待っているのか⁉︎
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!種村直樹さんなら、どんな思いでこの作品を読まれるだろうか?
なかなか緊迫した物語で、鉄道が好きでこの世界に何十年もいる人間でさえも、いや、そうだからこそ、楽しめる側面もある。
もちろん、そうでない人でも、十二分に楽しめます。
さて、鬼ごっこという言葉を見て、私は、種村直樹氏(レイルウエイライター、元毎日新聞記者。故人)を思い出した。
鉄道という公共の移動手段としての乗り物を、いい意味で遊び、楽しみに使うことを提唱し、それを若い人たちに浸透させていった。
昔からのいわゆる「鉄道趣味人」には、種村氏を嫌う向きもあり、現に私もその傾向にある一人でした。何分にも、小学生で地元の大学の鉄道研究会に「スカウト(!)」されたほどの者であれば、それも無理はなかっ…続きを読む