青年期に差し掛かる子どもと大人たちの交錯の正体

作中の年少者側は子どもとは言えどもすでに青年期に差し掛かっている高校生、それに対峙する大人はというと子どもらしさのようなものを信仰(振興?)しつつ、自分の社会での立ち位置に対する保身で精一杯の教師たち。

そんな構図は、日本に限らず世界のどの国や地域でも、いつの時代でもあること。
無論、場所によってはこのような関係性ばかりではないが。

とはいえこの3話、どれも、青年期に差し掛かった高校生たちのいろいろな意味での不安定さが如実に表れている。化けの皮をはがされかかっている教師という名の大人たちもまた、同じ。彼らの化けの皮が剥がされているのか、それとも気づかぬうちにハゲつつあるのか。そのあたりは、読者の判断によって見解が異なるところであろう。

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