とある廃墟のルポルタージュです。
語り出しからビルの成立ちを遡り、その建物に纒わる来歴や噂を集めて語った物語が本作です。
ただ不気味な廃墟、というだけではありません。
その場所が地元では、どんな存在であったのか?
語られて行くうちに現実感を持ってその建物の存在が浮き上がるようです。
怪異や心霊が関与しなくとも噂や評判が物語を作り出す。
そして建物のイメージがドンドン作られて、さらに上書きされる。
あまり他に類を見ない創作ではないでしょうか。
不気味な建物の来歴書である本作。
とうぞご覧ください。面白いですよ。