なぜか、辛さと絶望の先を感じさせる短歌群

本当に不思議だ。

描かれているのは、絶望の世界のようにも見える。
確かに、どこにも救いがなさそうに思えてならない。
個々の短歌を見る限り。

だが、本当に不思議だ。

その絶望の世界を生きるゾウリムシたちが、
何故だか、何かの希望を強く胸に秘めているように、
私には思えてならない。

私は思わず、かつてのアニメ「てんとう虫の歌」を思い出した。
あのオープニング曲とこの短歌群が、なぜか、シンクロしたのである。

今もって、その不思議さの正体がわからない。
だがいつかどこかで、それに気づけばいいとしたい。

その他のおすすめレビュー

与方藤士朗さんの他のおすすめレビュー1,137