確かにこれはホラー作品であるが、ある意味社会評論の要素さえ醸し出している。ただただエグイだけででも怖いだけでもない。私には、こんな文章は逆立ちしても書けない。まずは最終、その後最初を読み比べただけだが、その段階で確信できた。奇才と評されるだけのことは十分ある。この作品は、ただものでは、ない。とてつもないほどに。
この小説は、異常で狂気の内容だ。しかし、シッカリした文体で書かれている傑作でもある。この私も、ホラー作品は、書いてはいるが、果たして、ここまで書けるのか?読者自身を、特に、ホラー作品を書いている人間を、自信喪失させる魔力がある!一気に読み切った、この作者の奇才に、おののく!是非、一読あれ!!!