オトナ版マーメイド物語&与方藤士朗エッセイの館
第8話 ティラノサウルスの文学講義
https://kakuyomu.jp/works/16818622176204059181/episodes/16818622177444147239
1年前の夢です。一部引用します。
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こんなたとえは、どうか。あなたは今、少し大きめのテーブルの前の肘掛椅子に腰かけている。あなたの坐る椅子の前のテーブルに、ラップを敷いてみよう。それから、そのラップの上には、砂を軽く巻いてみる。
それを、ほら、あんたの利き腕でない方の手で触ってみな。
どうだ?
ざらざら感って、こんな感じでないか?
それを、今度は利き腕に持ったボールペンで、目の前のメモ用紙にその感想を簡潔に書いてみよう。どんなことを、あなたは書かれるかな?
・・・ ・・・ ・・・・・・・
「なるほど。手触りという観点からすれば、正に、こんな感じだわな」
「そうだろ。これが、貴君の感じているヘルマン・ヘッセの文章の肌触りというものではないか?」
「しかし、ラップの上の砂の肌触りってことは、このテーブルにも、何か意味があるのか?」
「それはどうだろう。あるといえば、あるかもしれないが・・・」
「もしこれがこのテーブルではなく砂場の砂の上にかけられたラップの上であるとすれば、また一つ違った感触には、なるわな」
「だろうね。それを踏まえて考えてみてくれよ。その大きなテーブルの意味するところは、何だろうか?」
「ヘルマン・ヘッセという大文豪の人間像ってところかもしれない」
「なるほど。このテーブルを、貴君はヘッセの人間全体の象徴ととらえるか」
「私は、そう捉えた。そうそう、ヘッセの文章は、最初よく分からないが後でするめのようにじわじわと効きだすといった人がいた」
「だろうね。その砂は、まさに、そのじわじわと肌身に沁み込んでいく何かの象徴ではないか?」
「そう。この砂の一粒一粒が、ヘッセの書いた文字・単語の一つ一つ。その下に敷いたラップというのが、エッセイでも詩でもそこは構わないが、彼の書いたその作品という枠組の象徴ではないか?」
・・・・・・・ ・・・・・ !
これがその着物ではなくして肝心要の肝あたりです。
ヘルマン・ヘッセと四反田五郎の書簡集をもとに書籍化していて、なぜかこんな夢を見てしまいました、ってこと。
これが、ちょうど1年前。
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今日のおまけは、津山のホテルの謎の絵。
実は、ジョアン・ミロの割に有名な作品とのこと。