最低限の事柄しか書かれていないことが、そこから放散するイマジネーションを刺激しつつ、テンポの良い文章を実現している。自転車、風、夕日、蚊取り線香などの道具立ても良い。
『小説家になろう』でも活動しています。
きっとこのお話は、たくさんの人が経験している切ないお話。胸が少し苦しくなる、そんな切ないお話です。
ふらっと読みに来たら、いい作品に出会ってしまいました。大事な一言が発せない。私も経験があります。たぶん多くの人がしている経験。主人公に同調してしまう作品だと思います。刺さります。
西日が照らしだす夕暮れの一本道で、彼女が少し前、彼がその後ろを歩きながらの会話。彼は夕日のまぶしさに眼を細め、彼女の背中に話しかけ、彼女は笑い、時折振りかえりつつ、彼女の言葉は夕風にきれぎれで、と…続きを読む
幼い頃から身近にいた夏実さん。幼い頃は淡い淡い恋心だったものが、成長し大人になるにつれ、深い恋心へと変わってゆく。でも、実質的な身近な距離は心を通すと遠くなる。そして、彼女は誰かのもとへ………続きを読む
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