あえて書かないところが良いです!

 もしも自分が同じテーマで小説を書くのだとしたら──そう考えると、スマホを落としそうになりました。理由はとても陳腐な物語になるはずだからです。
 ところがこの物語がありきたりなものになっていないのは、作者さんの巧みな表現方法のおかげでしょう。「指に──」といった箇所は、本来ならアレのこと書きたくなります。が、あえて書かないことで、主人公の心情をうまく表せているように感じました。

その他のおすすめレビュー

らるむさんの他のおすすめレビュー4