概要
これはカノジョらに関わった者たちのお話です
都市伝説――『胎内回帰』。
山奥の隔絶集落に『美女しかいない村』があり、彼女らは噂を聞きつけて訪れる男を、自らの胎へ帰すことで赤子に生まれ変わらせる――と、まことしやかに囁かれている。
その都市伝説に触れた者たちは――――――
山奥の隔絶集落に『美女しかいない村』があり、彼女らは噂を聞きつけて訪れる男を、自らの胎へ帰すことで赤子に生まれ変わらせる――と、まことしやかに囁かれている。
その都市伝説に触れた者たちは――――――
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ミルクの香り。それは、あまりに甘美な毒
『胎内回帰』
読んで字のごとく、お腹の中に還るというもの。
修験道などでも洞窟に潜って、生まれ変わるという思想がありますよね。
しかしこちらの都市伝説は――――もっと直接的。
この世のものとは思えないほどの美女が、甘美なニオイを嗅がせてくれます。
そのエロス、そのリスク。
ファムファタルと呼ぶにふさわしい、抵抗のできなさ。
女の色艶の前に、男は弄ばれるしかないのか。
獲物にされた対象はさまざま。
高校生、大学生、それから……
各ケースで共通するのは、ジワジワと迫る魔の手。
優しく、柔らかく、かつ、取り返しつかなく。
この雰囲気が本作の強烈な魅力です。
ええ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!噂が現実に滲む恐怖。素晴らしい語彙と描写で体感させる都市伝説ホラー
「それ、噂だよね?」で片づけたくなる都市伝説を、じわじわ現実側に引きずり込んでくるホラーです。派手に驚かせるタイプというより、読んでいるうちにジワジワとゾッとしてくる官能的で生理的な怖さがあります。
そもそも「胎内回帰」って言葉自体が、不穏というか……どこか官能的で神秘的な響きがあって、それだけでもう落ち着かないんです。
特に印象に残ったのは、コメントでも皆さんが言っている通り、作者さんの語彙力と文章の組み立てが本当に秀逸なところ。
湿度、匂い、肌に触れる空気の重さ――そういう感覚の描写がすごく具体的で、しかも同じ表現を繰り返さず、少しずつ角度を変えて積み重ねてくるので、不穏さが「説明」…続きを読む