LED

作者 春日千夜

20

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★★★ Excellent!!!

誰にでも起こるような一コマ。

切れた電球の取り替えをする。
その電球が切れたお宅はひいおばあちゃんの家。
そこに主人公の性格が如実に現れていて、何を大事にしているのかが一目瞭然でわかる。
彼女との約束をキャンセルするが、彼女がまた良い!
嘘泣き写真を送り、許すのだ。
彼女も主人公のそういう所が好きなんだとそれだけでわかる。

電球の取り替えを頼んだひいおばあちゃんもきっと同じなのだ。
ひ孫の好きなものを作って待っている。

上手いなぁ。
物語の運びもそうなのだが、ちょっとした所に彼らの性格が見え隠れしている。

スルリと読めて後味よし!
素敵なお話でした。

★★★ Excellent!!!

電球が切れたと、おばあちゃんからの連絡。
「俺」はそれを受け、彼女とのデートを断りおばあちゃんの家に…。

本作は匿名短編コンテストにて高い評価を受けた作品です。
作者様の暖かな心に触れられたような、素敵な読後感――。

大きな事件も起こらない、日常によくある一コマを切り取ったエピソード。
でもそれが、確かに暖かな明かりを、読む人の心に点します。
技術はどんどん進化して、私たちの暮らしは豊かになっていくようだけれど、本当にその分幸せになっているのでしょうか。
それよりも、身近にある幸せを、たまには少しくらい優先したっていいんじゃないか。
そんな風に思える掌編です。
是非。