概要
僕はただ、魅了された。その足で、行ける範囲に溢れた未知に。
生まれたときから、周りには冒険譚がたくさんあった。海を、野を、山を、そして宇宙すらも、本の中では未知に溢れた領域だった。力ある主人公、知恵に溢れた主人公、勇気に満ちた主人公。数多ある冒険譚に、同じ数だけ存在した主人公たちには、たった一つ、シンプルな共通点があった。それは、冒険が手の届く範囲にあったこと。それは、今この時に生きる僕には、主人公たる資格がないことと同義だった。そう、つい一年前までは。
*毎日午前10時更新。
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