概要
六文は不要だ、仲良く並べ。――彼岸を飾る、洒落た頭となるがいい。
日ノ国に蔓延る霊魔を討つがさだめの〈花守〉が一ツ。平安の時代から霊魔狩りを生業としてきた一門『百鬼家』は当主となった者が名代『椿』を名乗る慣わし。
今代の椿は『右鞘』と呼ばれ、刀霊宿りし大刀【雪】と脇差【薄氷】を携え、彼岸に溢れた霊魔の頚を落とし続ける。
遠ざかり続ける春(よあけ)を、掴み取るために。
大正浪漫剣戟、異聞――開頁。
※当作品は丁字旦先生の〈禱れや謡え、花守よ〉企画参加作品です。(以下企画リンク)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889692540
今代の椿は『右鞘』と呼ばれ、刀霊宿りし大刀【雪】と脇差【薄氷】を携え、彼岸に溢れた霊魔の頚を落とし続ける。
遠ざかり続ける春(よあけ)を、掴み取るために。
大正浪漫剣戟、異聞――開頁。
※当作品は丁字旦先生の〈禱れや謡え、花守よ〉企画参加作品です。(以下企画リンク)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889692540
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!あなたの推しは誰ですか?
交流企画である『禱れや謡え花守よ』の異聞である。
世界を侵す霊魔との戦いを駆け抜けた、花守たちの物語。
魔を斬る『だけ』の、刀より刀らしい花守もいれば、ヒトよりもヒトらしい刀もいるような。花守になってしまった者もなれなかった者もいるような。何しろ世界の危機なので。届いた者も届かなかった者もいる物語。
けれども、誰もが手を伸ばしていた物語。
異形たる霊魔と、異能たる刀霊と。ヒトと神との物語。
脳髄に直接映像が浮かぶような圧倒的なアクション描写と、寝る前のジョニーウォーカーよりも血管に染み入るような感情描写。静と動の粋を極めたこの物語で、夕京の世界に浸りましょう。