交流企画である『禱れや謡え花守よ』の異聞である。
世界を侵す霊魔との戦いを駆け抜けた、花守たちの物語。
魔を斬る『だけ』の、刀より刀らしい花守もいれば、ヒトよりもヒトらしい刀もいるような。花守になってしまった者もなれなかった者もいるような。何しろ世界の危機なので。届いた者も届かなかった者もいる物語。
けれども、誰もが手を伸ばしていた物語。
異形たる霊魔と、異能たる刀霊と。ヒトと神との物語。
脳髄に直接映像が浮かぶような圧倒的なアクション描写と、寝る前のジョニーウォーカーよりも血管に染み入るような感情描写。静と動の粋を極めたこの物語で、夕京の世界に浸りましょう。