50代の男性です。学生の頃、バイトで中古の125ccを購入し、四苦八苦しながら乗っていました。小熊たちのような大胆な行動は出来なかったけど、初めて得た翼でどこまでも飛んで行けるような感覚だったと思います。その後、より大きく快適なバイクや車を乗り継いで来ましたが、あの125で感じた自由を感じることは出来ません。学生と言う、経済的な制約のある環境と、根拠の無い未来への希望による、錯覚のようなものだったかと思います。いずれにしても、快適な不自由の日々の中で、忘れてしまったものを思い出させて貰いました。
この巻は女子会で盛り上がりだ。大人のわがまま育ちの教授の娘、お金持ちの家に生まれ、今も親のマンションに住んでいるバイク便会社のちょっとほっとけない女社長、椎に妹。妹が気になり連れ出している幽霊少女(幽霊ではないがそのイメージ)の史。そして遠慮のない、いつもの礼子。そこに棒人間でスクラップバイクの店主。いつものバイク屋のシンさん。椎の両親にバイク便の社長友達で分校の先生のてっちゃん(女性)。いっきに小熊(主人公の女子高生)の交友が広がる。小熊の避けたい気持ちと関わる気持ちのバランス、心の奥が心地よい。
ヒーローはバイクでくる、、、 口角あがっていって、頬が痛いwww.格好いい
娘の友人を友人と敬意を持てる大人がどれほどかっこいいだろうか。何度読んでもここで泣いてしまう。
兎に角、自分のリアルな経験とダブらせながら読めるのでワクワクしてしまう。
自分もカブを乗り込んで日本各地を営業で回っているので、とてもテーマが良い!!
ようやく続きが読めます!とても楽しみにしていました!!
前作で、自分にとってのスーパーカブという存在を高らかに宣言した小熊が、新たな生活に押し流さない為に、礼子、椎、そして椎の妹慧海たちとの交流の中から、高校三年間のライフスタイルの総仕上げをして行く、大切な鎖の円環。大学編での、メンタル・修理技術ともに見違える様に男前な小熊、決してのろまでないスーパーカブ乗りが、かくして仕上げられた!
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