月森 乙@「弁当男子の白石くん」文芸社刊

とても読みがいのある一編でした。すごく良かった(語彙力！　笑)

とにかく、読んでみてください。

　カリフォルニアではいまだに、一日、約$900(日本円にして約140，000円)の窃盗などの「軽犯罪」は無罪放免。国境から審査もなしに毎日押し寄せてくる移民は麻薬を持ち込み、その麻…続きを読む

　これは多分、どこかに、そしてどこにでもある現実。普段は埋もれているけれど、こういう世界はある。 　知ったからと言って、「何かをしなきゃいけない」とか、そういうことではない。「知…続きを読む

　あのお菓子、とってもおいしかったわ。でも、ちょっと量が少ないのよ。次回ではもっとあたくしのために用意しておくことね。 　全国民に命じて行方不明のトリを探して差し上げるわ。 　…続きを読む

　あら、あなた、とっても可愛らしいのね。あたくしが雇ってあげるわ。え？　何をするかって？ 　巨大バナナに乗って魔法少女たちと戦うのよ。なあに？　戦いは嫌ですって？　だいじょうぶ。…続きを読む

　愛される小説、というのは読者との共感性が高い。 　にも関わらず、この柊圭介という作家はいつも、ごく一般的な日本人が共感するのにはちょっとハードルが高いところを舞台に選ぶ。それは…続きを読む

　この世に「本」はたくさんあれど、自分の好きな本を見つけるのは至難のわざ。かく言う私も好みには相当敏感で、「コレ」と思ったものしか最後まで読み切ることができない。 　特にカクヨム…続きを読む

　今と昔に関わらず、本文で描かれたような事件がたくさん起こっている。昔からあるにもかかわらず、いまだに事件になるほどあふれているのは、この事象が普遍的な問題を抱えているからだろう。…続きを読む

　ホラーが苦手なみなさん、朗報です。ホラー作家、我無ちゃんの新作は想像していたよりも(今のところ)ずっとマイルドです。 　それも、バディもの。出てくるのは個性的な面々。面白くない…続きを読む

　たくさんの小さなストーリー。ふわふわと読み進めていると、不意にギュッと心掴まれる表現に出くわす。それは、共感だったり、切なさだったり、えもいえぬ優しさだったり。 　気がついたら…続きを読む

　わたしはいつも、一般文芸寄りの本を好んで読んでいます。だからといって、一般文芸だったら何でもいいか、というと、そういうわけでもない。 　書き友さんがレビューをつけたものを読んだ…続きを読む

アニメの中の10秒程度で行われてて、「コレって、本物っぽい」と思わせるためだけに挿入されたであろう箇所を解析、解説してくれています。 で、それが本気でホンモノっぽい！ というわ…続きを読む

これは、一種の謎解きです。いや、読み解きです。ひろしは前書きで提示された大罪を犯しまくってます。

　皆さんも、ぜひ、探してみてください！

自分で宣伝するってどうなの！？ って感じですが。 でも、選んでもらってうれしかったんだもん！ 超アツく語ってます。めちゃくちゃ大御所の振りしてカッコつけてます。ブラック月森、…続きを読む

わたしは柊さんの大ファンです。でも、ずっとこれは読めなかった。作品紹介を読んで、娘のことを思ってしまったから。 　娘はドイツで育って10歳の時にアメリカに戻りました。性的な嫌がら…続きを読む

　この小説を読んで思ったのは、国がどこでも、時代がどうでも、愛する相手が同性でも異性でも、人間の営みは普遍的だ、ということ。 　小説の中でジュールは本当にひどい目にあうけれど、でも…続きを読む

　異世界だろうが現代だろうが、強くて可愛くて自分の足で人生を切り開いていく女の子はカッコいい！ 　立ちはだかる敵を蹴散らし、ピンチをチャンスに変え、自分の異世界での人生を明るく切…続きを読む

　この小説、すごいです。 　これ、ほぼほぼ企業向けのセミナーみたいなものです。それも、小説形式だからセミナーよりもわかりやすく丁寧に説明してくださってるし、質問にも答えてくださる…続きを読む

　鷹仁さんは、とてもまじめな、人間の心の機微を描くような作品を書いてらっしゃいます。文学に命をささげている方だと思っていました。 　でも。 　この短編、すごいです。 　ぶっと…続きを読む

冒頭から醸し出す不穏な空気。 がらりと場所も雰囲気も変わるのに、最初に感じた不穏な感覚が大きくなっていく。 　こう言ったら失礼だが、何となく展開の予想はできる。なのに、おどろく…続きを読む

下東良雄という作家は、心優しい方だ。社会にはびこる不平等や、個人の抱える苦しみを自分のことのように思い、心を痛めている。 その作家が今回は、子供の心に寄り添う。子供にとって親とは…続きを読む

……と、私には感じました。皆さま、どう思われます？

というわけで、読んでみてください。

この小説に出てくるエピソードは、生きていれば数回は耳にする話。聞いたことがある話。 　学校の休み時間、帰り道、宿泊訓練。友達同士で話をする。 「こんなことがあったんだって」 「ええ…続きを読む

恐ろしい小説だ！　自分の過去をこんなところで暴かれてしまうなんて！

ご迷惑をおかけした皆様、どうもすみませんでした。じゃあ、どんなヤツだったって⁉　……それは読んでのお楽しみ！

このショート・ショートすごいですよ！！ 一話が２０００字程度と超短い。 なのに、ぞっとする。 ちゃんと、オチがある。 あとひと駅で着いちゃうんだよなー、って思った電車の中で…続きを読む

　この小説を読み終わってから数日がたった。なのに、頭の中にあの世界が渦巻いていて離れない。家事も、執筆も、読書もはかどらない。なにも手につかない。 　読まなきゃよかった。 　本…続きを読む

この小説、とにかく「すごい」の一言に尽きる。 　闇の中、体を光らせ愛を確かめ合う男女のなんとなまめかしく、美しいこと。私の中では、「天城越え」の歌詞のイメージ。 　道ならぬ恋に溺…続きを読む

ホラー好きなんですけど、これ、アメリカのホラー映画みたいな怖さです。けっこうああいうの苦手なんですけど、顔をおおった指の間から見ちゃう、的な。 　で、指の間から読んでます。怖くて吐…続きを読む

まだ少ししか読み終わっていませんが、お仕事小説好きにはたまらない一作だと思います。 　産業医と、看護師と、彼らを派遣する会社の中でのドラマが繰り広げられそうです。最初からそれを暗…続きを読む

多くは言えません。でも、読んでください。

この小説のすごいところは、多分、作者様だと思う。 ふつうの学生生活に、魔法少女とかが関わって普通に生活していくんだけれども。 まず、みんなの小さなやりにくさに目を向けて、さらに社会…続きを読む

まだ最後まで読んでないのですが、この面白さをほかの人とも分かち合いたいと思いました。 　ちょっと普通の異世界ファンタジーじゃないです。私の感覚だと、古代ギリシャの林野庁みたいなと…続きを読む

一編が短いのに、その後に考える時間が長い。もしくは、「考えて導き出された答えを知るのが怖い」せいで、そのまま次へと読み進んでしまう。なのにいつまでも、何かを感じた心がどきどきと音を…続きを読む

うっとりとするほど美しい世界が繰り広げられます。文中に記載はないと思うのですが、貴族がまとわせているでありう香の薫りが鼻腔をくすぐり、風の香り、北の者たちがいる大地の香りまで伝わっ…続きを読む

古今東西の名言を挙げられてらっしゃいます。 混迷を極める今の時代、わかりみが半端ないです。自分を失いそうなとき、どこに向かうかわからない渦に巻き込まれて行きそうなとき、このたくさ…続きを読む

　作者様がこの作品をどこにカテゴライズしているのか、私は知りません。先入観なしに読んで思ったのは、「文学」である、ということ。 　広大な草原の美しさ。枯れ行く水を守ろうとするため…続きを読む

なにか気味の悪さがずっと底の方で渦巻いていて、それが次第に形を表していくのがサスペンスのよう。最初から引き込まれてグイグイと引っ張られていく。そして最後に思う。「これって、恋愛小説…続きを読む

昔話好きにはたまらない！　読みながら心の中で「自分も同じことに遭遇してみたい！」と、主人公を羨んでしまうほど。特に最後の展開には今後を勝手に期待して胸キュン、してしまいました。

今、とても苦しい人。 苦しくないけど、逃げ出したいと思っている人。 そういう人がこの小説を読んだら、「もう少しだけやってみようか」……そう、思えるんじゃないかと感じました。 　…続きを読む

読みながら何度この言葉を呟いたでしょうか！ 　楽しい青春を謳歌した人、そうじゃなかった人、色々いるとは思いますけど、この小説を読んで改めて青春の楽しさを実感したり、知らなかった楽…続きを読む

　わたしは「なろう系」はちょっと苦手です。あまりにもキラキラしすぎてて。でもこのエッセイを読んで、「いくらキラキラしてても、小説であることにはかわりないんだ！」と思いました（決して…続きを読む

　ラブコメにしては落ち着いたトーンで書かれたこの小説、ものすごく面白いです。 　隠された大きな謎があり、ちらっ、ちらっ、と、謎の切れ端だけを見せていく。時間がないってわかってるの…続きを読む

　このエッセイ、わたし、料理エッセイとして読んでません。 　たから聖さんという方のキャラクターを読みに来ています。 　ほかの作品も読みましたし、以前は近況ノートで撃沈したりして…続きを読む

　妻、夫、両方ともあるあるなんじゃないかと思う。社会が辛すぎる。なんでこんな風になってしまうのか。どうにかできないのか。 　これを読んで、「自分だけじゃないんだ」って思える。だから…続きを読む

短い文章で的確な描写。最初の部分から一気に引き込まれて行ってその世界に入り込めます。
　生きるとは何なのか、神とは？　自然とは？
　そんなことを考えさせられる素晴らしい小説でした。

今の世の中の悶々としたところ、みんなが何となく思っているけれど口に出せないことを、こうやってこんな短いところに集約させていくの、うまいです！

横浜駅って、なんとなく近寄りがたかったんです。行きたいけど、訳が分からなそうで。下りたはいいけど、どこに行けばいいのかもわからなそうで。 　なので、今後の横浜デビューのバイブルにし…続きを読む

よくわからなかったM＆Ａのことがわかりやすく書かれていて、難しいことが嫌いな私でもよく理解できました。 　とくに一話が短くて、要点を絞って書かれているのがわかりやすい秘訣だと思い…続きを読む

童話かな、と思ったのですが、別のことを想像させられてしまい、「大人って汚くていやだわ」と、自分を戒めていたのですが、あれ？　なんでこうなる？　となって、……やっぱりそうだったの？　…続きを読む