線を描く

主人公の経験が壮絶で思わず息を飲むほどです。
ですが、それでもなお生きていたいという思いが痛いほど切なく胸が締め付けられる作品です。
どうか彼女に味方が出来ることを祈ります。

　主人公は、女子高生のヒロミです。
　ある日を境に彼女の、その春が、家族が、心が……、穢れた闇に翻弄されます。
　やがて彼女は、ある「線」を引きます。それは「生の意味」を問う、最後の試みでした。
　お勧めします。
　素敵な作品をありがとうございました。
（メモ、短編27）
　こうしたセンシティブな題材に挑んだ作家の、その信念と勇気に対し、心より敬意を表します。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（137文字）

1人の女の子の人生をそのまま覗き込んだような気分になる作品でした。

読んだあと、まるで女の子が自分の近くにいたような。
自分の人生に交わったことがあるんじゃないか。
そんなふうに錯覚してしまうくらい、主人公に血が通ってるなと感じました。

この子を人生ごと愛してあげられたら。
そう思わずにはいられません。

素敵な作品ありがとうございました！

多くは語りません。

そこにひとつ退廃的なリアルが在ると言う事と、それをひとつのキャンバスに刻んだ生命の作品であると言う事だけだ。

その作品を自分で観て、そのままを感じるべき作品です。