あの日、あの穢れた闇で引いた「線」。少女は、今、キャンバスに線を描く。

 主人公は、女子高生のヒロミです。
 ある日を境に彼女の、その春が、家族が、心が……、穢れた闇に翻弄されます。
 やがて彼女は、ある「線」を引きます。それは「生の意味」を問う、最後の試みでした。
 お勧めします。
 素敵な作品をありがとうございました。
(メモ、短編27)
 こうしたセンシティブな題材に挑んだ作家の、その信念と勇気に対し、心より敬意を表します。

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