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  • 線を描くへの応援コメント

    こんにちは、貘餌さらと申します。
    この度は自主企画にご参加くださりありがとうございます。
    想像では補いきれない痛みを抱えた主人公の姿から、下東良雄さんはこのお話の主人公のように苦しんできた人に実際に触れたことがあるのではなかろうか、と思いました。それだけ当事者に対する高い解像度がありました。
    苦しみは当人にしか分からない。当然のことです。だから、自分でどうにか折り合いをつけるしかなくて、一生孤独を抱え苦しみを抱えて生きていく。そんな象徴たる『線』。どうあっても本当の意味で彼女救ってはあげられないもどかしさを読み手にざくりと与える、そんなお話でした。このような作品を公開してくださり、ありがとうございます。

    作者からの返信

    貘餌さん、コメントとご評価を賜りまして、本当にありがとうございます!

    昨今、耳を塞ぎ、目を覆いたくなるような事件の報道が増え、怒りやどうしようもない気持ちが心から溢れることが増えてきました。それを文章にぶつけたのが『線を描く』です。

    実際にサバイバー(性犯罪・性暴力の被害者)が、自分のされたことは大したことではないと思いたいがために、不特定多数の男性と関係を持つようになったり、売春に手を染めることがあるようです。
    悪夢から逃れるために売春を続け、生きていることを確かめるために線を描き続ける(自傷行為を繰り返す)ヒロミを誰も笑うことはできません。

    そして、そんな彼女に訪れる「かもしれない」未来を描いたのが『After Story』でした。
    ヒロミは、売春と自傷行為を繰り返していたかもしれません。
    悪夢から逃れるためにドラッグに手を出していたかもしれません。
    結局、自死を選択していたかもしれません。
    でも、そうであるならば、希望に満ちた未来が待っていてもおかしくありません。
    辛い目にあったひとには暗い未来しかないなんて、そんな馬鹿な話はないのです。

    当事者からすれば、お前に何が分かると怒られるかもしれません。
    『After Story』はお伽噺だと笑われるかもしれません。
    それでもひとつだけはっきり言えることは、未来は無数に存在しているということです。

    サバイバーたちに私たちができることはあまりにも少ない。
    それでも、嵐の後には必ず美しい虹がかかるのだと、そう願って止みません。

    センシティブな内容にも関わらず、お読みいただきまして、本当にありがとうございました。


  • 編集済

    線を描くへの応援コメント

    自身が受けた傷を「大したことない」と思いたくて、さらに自分の身体と心を傷つけてしまう気持ちが痛いほど伝わってきました。大袈裟な表現に聞こえてしまうかもしれませんが、社会のシステムや世界が大きく歪み進行していくと、教育の場や大切な家族を蝕んでしまう……辛い悲劇を引き起こす一つの要因になっているように思います。
    主人公の辛さは計り知れません……ですが、長く暗いトンネルに光が射す希望があることを私は信じます。

    下東さまも執筆する上で、辛さや葛藤があったと思います。その中で書き、公開してくださったお気持ちに感謝します。「私は線を描く」というタイトルと気持ちが、温かい未来に繋がる希望になりますように。

    作者からの返信

    円菜さん、コメントありがとうございます!
    またこちらにも大変なご評価を賜りましたこと、重ねて厚く御礼申し上げます。

    最近、目を覆いたくなるような、耳を塞ぎたくなるような、そんなニュースを目にすることが増えてきました。
    身近な人間による性的虐待や性暴力。
    加害者はさして悪いことと思っておらず(「辛いならなぜ言わなかったんだ」と言い放った加害者の父親、「私の方が辛い」と言い放った母親(加害者の妻)など)、訴え出ようとする被害者を家族や親類は批難し、セカンドレイプを行う始末。人としてのプライドやモラルは一体どこにいってしまったのでしょうか。
    円菜さんも触れていますが、性暴力の被害者が自分のされたことは大したことではないと思いたいがために、多数の男性と関係を持つようになったり、売春に手を染めたりすることが実際にあるそうです。
    そんなはらわたが煮えくり返るような怒りと、心のなかに渦巻くどうしようもない気持ちを文章にぶつけたのが『線を描く』です。

    悪夢から逃れるために売春を繰り返し、生きている実感を得るために自傷行為を止めることができないヒロミの姿を、誰も笑うことはできません。
    こんなサバイバー(性犯罪や性暴力の被害者)が実際に大勢いらっしゃって、苦しみながら生きていると思うと第三者の私でさえ胸が締め付けられるような思いになります。

    センシティブな内容にも関わらず、本作をお読みいただき、また私にまでお気遣いいただき、本当にありがとうございました!



    主人公・ヒロミが迎える「かもしれない」if の未来を描いた短編が『【if】線を描く After Story』です(カクヨムコン未参加)
    https://kakuyomu.jp/works/16817330668748354380
    お時間がございましたら、ご覧いただければと思います。

  • 線を描くへの応援コメント

    怒りの矛先を向ける相手もいなくて、体を痛めることでしか救いを得られなくて、でもそこには主人公の生きたいという願いがギュッと込められている。最後の「生きたい」が真っ直ぐに突き刺さってくるようでした。

    作者からの返信

    ゆげさん、コメントありがとうございます!
    また過分なご評価を賜りましたこと、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

    一番信頼のおける家族に裏切られ、悪夢(過去の記憶)から逃れるために売春を続け、生きている実感を得るために自傷行為を繰り返すヒロミ。そんな彼女を誰も笑うことはできません。
    「死にたい」という絶望の向こう側にあった「生きたい」という激しい衝動。生きる意味を見失った彼女にできることは、自分のキャンバス(手首や左腕)がズタボロになっても、ただひたすらに『線を描く』ことだけでした。

    最近、性暴力や性的虐待のニュースをよく見かけるようになりました。目を覆いたくなる、耳を塞ぎたくなく内容です。心の底から怒りが湧いてきます。そんなどうしようもない気持ちを文章にぶつけたのが、この『線を描く』です。
    実際に被害者が、自分のされたことは大したことではないんだと思いたいがために、多数の男性と関係をもつようになったり、売春に手を染めたりすることがあるようです。
    苦しみながら生きているサバイバー(性暴力や性的虐待の被害者)たちに、心を寄せていただけましたら幸いです。

    本作をお読みいただきまして、本当にありがとうございました!

  • 線を描くへの応援コメント

    謝罪の手紙を読んでの「逃げやがった!」が痛切に響きます。誰も何も彼女の気持ちを受け止めることをせず終わらせてしまった。出口を勝手に消されてしまったような、暗闇の中での咆哮。生きたい、は必ずしも今は前向きな気持ちではなく復讐、反発の感情にも思えます。でも生きて、いつか。線を書く、を重ねていく表現が力強く、必死で、いつか絵になる希望も感じました。

    作者からの返信

    る。さん、コメントありがとうございます!
    また大変なご評価を賜りましたこと、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

    主人公のヒロミですが、る。さんが想像されているキャンバスは持っていません。彼女は自らの手首と左腕をキャンバスにして、刃物という名の筆で線を描き続けています(表現力不足で申し訳ございません……!)。ちなみに、クリムソンレーキとは「血の色」の赤です。

    悪夢から逃れるために売春を繰り返し、生きていることを確認するために自傷行為をやめることのできないヒロミに希望はあるのでしょうか。

    もしも、ヒロミの今後が気になるようであれば、『【if】線を描く After Story』をご覧くださいませ。
    ただし、これは続編ではありません。ヒロミの前に広がる無数の未来のたったひとつ。ヒロミがこの未来に行き着くかどうかはわかりません。そんな if の物語です。

    本作をお読みいただきまして、ありがとうございました!

  • 線を描くへの応援コメント

    胸に染み入るような話でした。自分にはなんて言ったらいいのか……と考えさせられます。
    現実にもこういった過酷な境遇の人はいるんだろうなと思いましたが、自分には幸せになれるように祈るしかできませんし、もし縁があれば理解するように心掛けたいですね。

    作者からの返信

    あばらさん、コメントありがとうございます!

    つい先日も、長期に渡って実父から性的虐待を受け続けてきた女性の記事を読みました。父親は避妊すらしないことがあったそうです。訴え出ようとした娘に、家族や親類は心無い言葉を投げかけ(セカンドレイプ)、この女性は自殺未遂を起こしました。

    表に出づらい性的虐待や性暴力の被害者たちに、私たちができることはあまりにも少ないです。それでも、地獄のような経験をして、誰にも言えない苦しみを心と身体に抱えたまま生きているサバイバーが現実にいることを、本作を通じて読者様に感じ取っていただければと、そんな風に思っております。

    そして、主人公・ヒロミが迎える「かもしれない」未来。そんな【if】の未来を After Story として公開しております。ヒロミの前に広がる無数の未来のたったひとつ。三話構成の短編です。よろしければ、ぜひご覧くださいませ。

    この度は『線を描く』をお読みいただきまして、またヒロミやサバイバーたちに心を寄せていただきまして、本当にありがとうございました。

  • 線を描くへの応援コメント

    始めまして、Xではフォロー等いただきお世話になっています。とても印象深いお話でした。この物語でも問題になっているかと思うのですが、性暴力や家庭内暴力からくる売春など、本当に重大な問題かつ救いのない話だなと思います。主人公は生きようと決意していますが、どんな人も生きて欲しいな、と思わずにいられません。

    作者からの返信

    伊藤さん、はじめまして。
    こちらこそ大変お世話になっております。
    この度は、コメントをお寄せいただき、ありがとうございます!
    また大変なご評価とレビューを賜りましたこと、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

    目や耳を覆いたくなるようなニュースや記事を介して、性暴力や性的虐待などといったこの世の地獄を目の当たりにすることが増え、その度にどうしようもない気持ちが胸に渦巻きました。そんな気持ちや心の叫びを文章にしたのが『線を描く』です。

    伊藤さんの仰る通り、救いの無い話だと思います。
    当事者に「生きていればいいことがある」だなんて簡単には言えません。
    でも、ただひとつだけ言えることは、未来は無数にあるということです。
    主人公・ヒロミには、この先もっと悲惨な未来が待っているかもしれません。
    でも、そうであるのならば、別の未来も待っているかもしれないのです。

    そんな思いを込めて書いたのが『【if】線を描く After Story』です。
    これは『線を描く』の続編ではありません。
    あくまでも【if】であり、ヒロミに待ち受ける無数の未来の中のたったひとつ。
    ヒロミがその未来に辿り着けるかどうかは、誰にもわかりません。。

    【if】線を描く After Story
    https://kakuyomu.jp/works/16817330668748354380

    ヒロミや苦しみながら生きている方たちへ優しく心を寄せていただき、本当にありがとうございました。

  • 線を描くへの応援コメント

    企画から参りました。
    主人公が「自分がされていたこと」を突きつけられ嘔吐するシーンが印象的でした……。
    伸びやかに見えるタイトルとは裏腹の、執拗なまでのリフレイン……。
    心に深く残る作品に出会えて嬉しく思います。

    作者からの返信

    街田さん、コメントありがとうございます!
    また大変ご評価を賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。

    性的虐待、性暴力…… 昨今、目を覆い、耳を塞ぎたくなるようなニュースが増えてきました。そんなニュースや記事を目にする度に、私の胸にやるせない思いが渦巻きます。そんな思いと心の叫びを文章にしたためたのが『線を描く』です。

    悪夢から逃げるために売春を続け、生きていることを確認するためにキャンバス(自分の手首や左腕)に線を描き続ける(自傷行為を繰り返す)ヒロミの姿を誰も笑うことはできません。現実に、心と身体に大きな傷を抱え、誰にも相談出来ず、苦しみ続けながら必死で生きている女性が大勢いらっしゃいます。そんな彼女たちに私たちができることはあまりにも少ないですが、この作品を通じて、地獄を経験してきたサバイバー(性的虐待・性暴力の被害者)たちに思いを寄せていただけましたら幸いに存じます。

    この度は本作をお読みいただきまして、本当にありがとうございました。

    編集済
  • 線を描くへの応援コメント

    はじめまして、作品拝読させて頂きましたが、短編でここまで胸に迫る作品は初めてでした。本当は家族が支えになるはずなのに、みんな自分のことしか考えてなくて、最後に主人公が自分を追い込み、傷つけて血を見て初めて生きることへ望みを見つけていくなんて。。。命とは、家族とは、など、色んなことを考えさせられる作品でした。

    作者からの返信

    Youlifeさん、コメントありがとうございます!
    また大変なご評価を賜りましたこと、重ねて厚く御礼申し上げます。

    昨今、目を覆いたくないようなニュースや記事に触れることが本当に多くなりました。今日も中学生から高校生までの長期に渡って、実父に性的虐待を受け続けてきた女性の記事を目にしました。暴力による虐待、性的虐待、性暴力。それらに起因した自傷行為や売春。前述の女性は自殺未遂も起こしています……当事者のことを思うと、胸にどうしようもない思いが渦巻きます。本当にやるせないです。そんな思いや心の叫びを私なりに文章にしたのが『線を描く』です。

    Youlifeさんの心に何か残せたようであれば幸いです。
    お読みいただきまして、本当にありがとうございました。

  • 線を描くへの応援コメント

    強く、引き込まれるように読みました。淡々としているのに力強くて。面白いと言っては語弊がありますが、非常に興味深く読ませていただきました。interesting という表現がピッタリくる作品だと思います。特に最後の一文の解像度が高く、良かったです

    作者からの返信

    間川さん、コメントありがとうございます!
    また過分なご評価とレビューを賜りましたこと、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

    Interesting というお言葉を頂戴できたのは、この作品にとって最も光栄なことです。重ねて御礼申し上げます。
    心と身体を傷つけられ、悪夢から逃げるために売春を続け、生きるために自分のキャンバス(左腕)へ線を描き続ける(自傷行為を繰り返す)ヒロミを誰も笑うことはできません。彼女のような方が現実にいることを考えると、胸がやるせない気持ちでいっぱいになります。そんな気持ちを文章にしたためたのが「線を描く」です。

    間川さんの心に何か残せたようであれば、幸いに存じます。
    お読みいただきまして、本当にありがとうございました。

  • 線を描くへの応援コメント

    私の友達にもキャンパス持ちが数人居ます……ある友達は二枚目にも手を出していましたが。
    もっと酷い子は拒食症が進んで体重が25キロになって生理も止まっておりました。勿論成人女性です。

    生きていることの虚無感に耐えきれなくて人の温もり、自分の温もりを感じたりするそうですが……居た堪れないですよね。

    でも、友達がこんなに苦しんでいるのに、友達として、何も出来ないのですよ。 何も出来ないと言うより、必要とされないのが現実ですが。中途半端に手を出しても、逆に傷をつけてしまうことになるのです。

    どうすれば彼ら彼女らは救われるのか……私には分かりません。

    そう言った子が生まれる原因となる人達。犯罪的な場合もとても多いですが、あまり表沙汰にもなりません。ほぼ殺人と同義の事をしているにも拘らず、いけしゃあしゃあと生きている人も多いのを見ると、とても腹立たしく思えます。

    しかし、どちらに対してもあまり何も出来ないのが現状。 なんとも不条理な世の中に、無力な自分にも、腹が立ちますね(ー_ー)

    作者からの返信

    かごのぼっちさん、コメントありがとうございます!
    また大変なご評価とレビューまで賜りましたこと、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

    表に出づらい性暴力や性的虐待の問題。
    自傷行為を繰り返す方を「かまってちゃん」と蔑むヒト。
    性暴力の被害者に「お前に隙があった」と傷口を広げるヒト。
    そんな心無いひとたちがいるという現実。
    当事者ではない私でさえ、どうしようもない思いが胸を渦巻きます。
    そんな私の心の叫びが『線を描く』なのですが、もしもこの作品で、生きることにずっと苦しみ続けている方がいらっしゃることを読者様に伝えられたら、考えるきっかけになれば……そんな風に思います。

    かごのぼっちさんが仰る通り、当事者を前に私たちができることはあまりにも少ないです。他人には吐き出せない苦しみを抱えている方を前に、私たちは見守ることしかできないのかもしれません。
    それでも、見守ることはとても大切なことだと私は思います。相手の心に届かないかもしれない言葉や行動よりも、そっと側に寄り添うことの方が大切なのではないかと、私はそんな風に思います。

    悪夢から逃げるために売春を繰り返し、生きるために自分を傷つけ続けるヒロミを誰も笑うことはできません。こんな苦しみを抱えてながら生きている方が大勢いらっしゃることを、この作品を通じて周知できれば、それに勝る喜びはございません。

    この度は本作をお読みいただきまして、本当にありがとうございました。

  • 線を描くへの応援コメント

    生きたいから線を描く。
    それはファッションじゃなく、
    行き場のない怒りと悲しみ。
    死にたいを超えた魂の叫び。
    当事者にしかわからない痛みを、
    短編で描かれたこと、
    ずっしりと、深く刺さりました。
    読ませていただき、ありがとうございました。

    作者からの返信

    香坂さん、コメントありがとうございます!
    また過分なご評価を賜りましたこと、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

    生きる意味が見出せず、生きるために自らを繰り返し傷つけ続ける彼女をいったい誰が笑うことができましょうか。そんな彼女のような方は、現実にたくさんいらっしゃるように思います。
    性暴力の被害者が、自分のされたことは大したことではないと思いたいがために、多くの男性と関係を持つようになったり、売春に手を染めたりする例が実際にあるそうです。
    そして、家庭内における性的虐待の大半は表沙汰にならず、被害者だけがずっと苦しみ続けています。

    そんなどうしようもない悔しさと怒り、心の叫びを文章にしたためたのが『線を描く』です。

    本作を深く読み解いていただきまして、本当にありがとうございました。

    編集済
  • 線を描くへの応援コメント

    自分を重ねてとても心にキました。
    素敵な作品をありがとうございます。

    作者からの返信

    シカタさん、コメントありがとうございます!

    ヒロミに心を重ねていただき、すごく嬉しいです。
    表に出づらい問題ではありますが、心に大きな傷を抱え、誰にも相談できず、ずっと苦しみ続けている方は大勢いらっしゃるように思います。
    また、自分のキャンバスに線を描き続ける(自傷行為を繰り返す)方を「メンヘラ」だとか、そんな言葉で蔑むようなことがあってはいけないと思います。主人公・ヒロミのキャンバスに描かれた無数の線は、彼女が必死に頑張って生きてきた証です。
    そして、そんな方が大勢いらっしゃる現実に胸が苦しくなります。
    そんな自分の胸に渦巻くどうしようもない気持ちと心の叫びを文章にしたためたのが『線を描く』です。

    お読みいただきまして、本当にありがとうございました。

  • 線を描くへの応援コメント

    センシティブと線が掛かってる? なんて軽い気持ちで読み始めたものの、最後には一人の少女の生き様の目撃者になっていました。
    実際にありそうな話ですし、ノンフィクションと言われたら納得してしまいます。
    加害者が死を遂げただけじゃ、被害者は救われませんよね。
    その出来事を消去できない以上、被害者は一生被害者なんだということを実感させられるお話でした。
    ありがとうございます。

    作者からの返信

    大井さん、コメントありがとうございます!

    >センシティブと線が掛かってる?

    おおっと、その観点はありませんでした(笑

    これまでの私の作品でも女性への性暴力を取り上げることがありましたが、昨今の目を覆いたくなるようなニュースや記事に触れ、私の心にどうしようもない思いが渦巻いていました。
    性暴力だけでなく、売春や自傷行為、特に家庭内における性的虐待などは表に出づらい問題であり、被害者・当事者もそれぞれにどうしようもない思いを抱えているのではないかと考え、自分なりのそんな思いと心の叫びを文章にしたためました。

    >被害者は一生被害者

    まさしく大井さんの仰る通りだと思います。
    そんな苦しみを背負わされている女性が実は大勢いることを、この作品で読者様に感じ取っていただけましたら、作家冥利に尽きますね。

    丁寧に作品の内容を汲み取っていただきまして、本当にありがとうございました。

  • 線を描くへの応援コメント

    感情をぎゅるぎゅる揺さぶられながら読みました。
    フィクションともノンフィクションともつかぬ描写を凄いと思いつつ、現実にも彼女のような少女たちがいるのだろうと思うと切なくなります。

    他人様から見ればよろしくない行為でも、本人たちは命懸けだったりするのですよね……。

    ラスト、生きることへの渇望が溢れてきたのが救いでした。
    良き作品をありがとうございました。

    作者からの返信

    七草さん、コメントありがとうございます!
    また大変なご評価を賜りましたこと、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

    性的虐待、売春、自傷行為。
    表には出てきづらい事柄ではありますが、すべて現実に起こっていることです。
    また本文中のように、性暴力の被害者が、それは大したことではないのだと自分に言い聞かせるために、様々な男性と関係を持つようになったり、売春に手を染める事例も実際にあるそうです。

    そんな被害者たちのことを思うと、本当に胸が苦しくなります。
    私は男ですので、女性の本当の気持ちは分からないかもしれませんが、自分の中に渦巻くどうしようもない思いと心の叫びを文章にしたためたのが『線を描く』です。

    生きるためにキャンバス(手首・左腕)へ線を描き続ける(= 自傷行為を繰り返す)彼女に、いつか幸せが訪れますように……

    七草さんの心に何か残せたようであれば、幸いに存じます。

  • 線を描くへの応援コメント

    読ませていただきました。
    絶対にフィクションとは言い切れない、数多の命の可能性の1つ。
    どうか、終わりを選ばす、抗いつづけていてほしいと思ってしまいますね。

    作者からの返信

    つくもさん、コメントありがとうございます!
    また大変なご評価とレビューを賜りましたこと、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

    この物語は、最近のニュースや記事をアイデアの元にしております。
    家族からの性的虐待、日々の糧を得るための売春、止められない自傷行為。
    すべて現実に起こっている事柄です。
    そんな目を背けたくなる事柄を正面から見つめた時、自分の胸にどうしようもない思いが渦巻き始めました。そんな思いと心の叫びを文章にしたためたのが、この「線を描く」です。

    小説の体をなしているかは分かりませんが、現実に苦しみ続けている女性が大勢いらっしゃることが読者様に伝われば、書いた甲斐があったかなと思います。

    お読みいただきまして、本当にありがとうございました。

  • 線を描くへの応援コメント

    全体的に、ものすごく分かりやすく、その時その時の場面が頭に浮かんできて、少女の苦悩と葛藤が痛いほど伝わってきました。

    悩みや苦労は、当事者にしか分からない。
    ニュースを観ても、「なんであんなことしちゃったんだろうね」で、終わり。

    殆どの人が、他人事ですよね。

    被害者の立場にならないと、理解はして貰えない。だから、同じ犯罪が繰り返される。
    いつの世も、同じような問題で頭を抱えるしかない。

    もちろん、理解してあげられる人もいるわけで、見つけなければいけないのだと思います。傷を癒し合える相手を。
    探せば絶対にいるはずなのです!
    (熱くなっちゃいました)

    下東さんの作品は、ほんと、共感できて。生きてることの有難みを感じられる。
    だから、マジで大好きです。
    私も、誰かに伝わるような物語を紡いで行こうと、改めて、思いました!

    作者からの返信

    Chocoさん、コメントありがとうございます!
    また過分なご評価とレビューを賜りましたこと、厚く厚く御礼申し上げます。

    >たまに目にするリアルでの事件。
    >誰もが知っていて、全然分かっていない被害者の思い。

    Chocoさんのレビューを拝見して、私が本作で訴えたいことがきちんと通じていると感じ、本当に胸が熱くなりました。
    最近、目を覆いたくなるようなニュースや記事を目にすることが多くなりましたよね。被害にあった女性のことを思うと、本当に胸が苦しくなります。
    私は男ですので、女性の気持ちを正しく理解することができないと思います。
    それでも、胸に渦巻くどうしようもない思いと心の叫びを聞いていただきたくて、文章にしたためたのが『線を描く』です。

    これが小説と言えるのかは分かりませんが、身体と心を深く傷つけられて苦しみ続けている女性や、日々の糧を得るために売春を繰り返す女性、そして自傷行為を止めることができない女性、そんな方々が大勢いらっしゃることが読者様に知っていただければ、書いた甲斐があったかなと思います。

    彼女が自分のキャンバス(手首・左腕)に描かれた無数の線(傷痕)を「必死で頑張って生きてきた証」だと言ってくれるひとと出会った時、彼女は悪夢から解放されるのではないかと思います。きっと、きっと出会えます。

    共感できると仰っていただき、スゴく嬉しいです!
    お読みいただきまして、ありがとうございました!

  • 線を描くへの応援コメント

     すごいお話でした。
     実際にこういう人、いると思います。
     誰でも)、大なり小なり不幸は抱えているけど、これはきついですね。
     心に刺さる作品でした。

    作者からの返信

    本城さん、コメントありがとうございます!
    また大変なご評価とレビューを賜りましたこと、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

    生きたいがために、自分のキャンバス(手首・左腕)に無数の線(傷痕)を描き続ける彼女。
    とても悲しいですが、現実には表に出ないだけで、こういったケースは多々発生しているように思います。
    家族からの性的虐待、トラウマからの解放と日々の糧を得るための売春、そして止められない自傷行為。現実に起こっている目を背けたくなる事柄を正面から見つめた時、自分の胸にどうしようもない思いが渦巻き始めました。そんな思いと心の叫びを文章にしたのが『線を描く』です。

    センシティブな内容にも関わらず、お読みいただきまして、ありがとうございました!

  • 線を描くへの応援コメント

    下東さん、こんにちは😊

    あまりにも衝撃的でした。
    この深い深い傷を抱えてそれでも生きたいと思えた彼女に一抹の灯が見えた気がします。
    キャンバスにひたすら線を描く……。
    色んな思いが込められている線。
    ただ、生きて欲しいと願います。

    作者からの返信

    この美さん、こんにちは。
    また過分なご評価を賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。

    身体や心を深く傷つけられた女性が、あれは大したことではないと思いたいがために、色々な男性と関係を持つようになったり、売春に手を染めたりすることが実際にあるようです。

    自傷行為を繰り返す彼女のキャンバス(手首・左腕)に描かれた無数の線(傷痕)を見て、多くのひとたちが投げかける「かまってちゃん」「メンヘラ」「死ぬ気なんて無いくせに」などといった蔑みの言葉に、彼女はまた傷付きます。
    でも、彼女の傷痕を「必死に頑張って生きてきた証」だと言ってくれるひとと出会った時、彼女はようやく悪夢から解放されるのかもしれません。

    私は男ですので、女性の本当に気持ちは理解できないと思います。
    それでも、自分の胸の中に渦巻くどうしようもない思いと心の叫びを聞いてほしくて、本作を書きました。

    彼女に心を寄せていただき、本当にありがとうございました。

  • 線を描くへの応援コメント

    生きてください!
    生涯忘れることなんかできないけど、瞬間忘れてしまうほどのことが待ち受けているから。
    壮絶な話。兄は大学受験を失敗したときから兄ではなく鬼になった。その鬼に立ち向かうのは親以外に誰がいるの?
    思いけど考えさせられるテーマです。

    作者からの返信

    オカンさん、コメントありがとうございます!
    また大変なご評価を賜りましたこと、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

    「手首を切るとホッとする」
    「手首を切るとスーッとする」

    自傷行為を繰り返す少女の言葉です。
    彼女たちのキャンバス(手首・左腕)に描かれた無数の線(傷痕)は、彼女たちが必死で生きてきた証なのではないか。そんな自分の胸に渦巻く思いと心の叫びを文章にしたためました。

    彼女に心を寄せていただき、本当にありがとうございました。

  • 線を描くへの応援コメント

    情報社会によって、このような事件が現実に起きていることを私たちは知っています。

    運命――なんて安っぽい言葉じゃなく、もっと大事なことを伝えなければならない。
    物書き、そして私たちのような、それを目指す人たちは、そのことを成し遂げなければならないのでしょう。それは、怒りであり、悲しみであり、感動であり、笑いであり――作者の得意な分野で表現すればいいのだから。

    なんかメタメタになっちゃいましたね。ハ、ハ――

    下東さん、ありがとうございます。やはり、あなたは物語を紡ぐ先生だと思います。

    それとゴメンナサイ。この話に似合うレビューを残すのは、私の技量ではムリです(涙)

    作者からの返信

    テツみンさん、コメントありがとうございます!
    また過分なご評価を賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。

    昨今の女性が犠牲となったニュースや記事、情報を見ていると、本当に胸が苦しくなります。そんな心に渦巻くどうしようもない思いと叫びを文章にしたためました。
    この「線を描く」が小説と言えるのかは分かりませんが、身体と心を深く傷つけられて苦しみ続けている女性や、日々の糧を売春で得る少女、自傷行為を止めることができない少女が大勢いる現実を読者様に認識していただけたのであれば、書いた甲斐があったかなと思います。

    いつも本当にありがとうございます!

  • 線を描くへの応援コメント

    さすがです、下東さん

    作者からの返信

    月森さん、コメントありがとうございます!
    また過分なご評価を賜り、恐縮するようなレビューまでお寄せいただきましたこと、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

    ここ最近、目を覆いたくなるようなニュースや記事、情報が飛び込んでくることが多々あり、傷つけられた女性を思うと本当に胸が苦しくなります。男の自分に正しく理解できているとは思っていませんが、それでも自分の心に渦巻くどうしようもない思いと叫びを聞いてほしくて、文章にしたためました。

    誰にも言えない深い心の傷を抱え、苦しみ続ける女性。
    売春を日々の糧として、自傷行為を繰り返す少女。
    そんな女性たちが大勢いる現実。
    彼女たちが本当に必要としているものは何なのか。自分なりに考え続けていきたいと思います。

  • 線を描くへの応援コメント

    死にたくは無い!
    生きていたい!
    救って欲しい!
    助けて欲しい
    話を聞いて欲しい!
    理解して欲しい!
    一緒に泣いて欲しい!
    一緒に怒って欲しい!



    愛して欲しい!





    幾多の思いを込めて、キャンバスに線を引く……

    作者からの返信

    わたくしさん、コメントありがとうございます!
    また大変なご評価を賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。

    色々なニュースや情報が溢れかえる今、見なければ良かった、聞かなければ良かった、そんな風に思うモノに出会うことが多々あります。それらを正面から見つめた時、自分の心に何かが渦巻き始めました。それを全部文章にしたためました。

    生きるために自傷行為を続ける彼女に心を寄せていただき、本当にありがとうございました。

    編集済