概要
水上都市ヴェルナスタで暮らす少年リヴィオは、ある夜、巨大な魚に手足の生えた怪魚人に襲われる。
一緒に巻き込まれた青年アルマンドの説明にすがって、妙な丸薬を飲むと、その場に金髪碧眼の美女グリゼルダが現れ、巨大な鋼鉄の腕を作り出して怪魚人を撃退する。
アルマンドはヴェルナスタ特務局<赤い頭>の局長だった。
先輩のロゼッタ、その相棒のジャズアルド、リヴィオとグリゼルダの四人は<赤い頭>の魔法士として、事件の首謀者シニョリーナ・メドゥサを退治して夜の平穏を取り戻す。
第二章
リヴィオの友人レナートは、五年前の海難事故で母親と妹を亡くし、心の痛みに苦しんでいた。
それを軍事大国ロセリアの諜報員ザハールにつけ込まれ、破壊工作に利用されてしまう。
擬似的な魔法士となって暴れるレナー
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!仮想ヴェネツィアを舞台にした、色々変わった人が満載のファンタジー
第二章まで読んでのレビューです
まず、舞台が仮想ヴェネツィアですが、そのあたりの描写がすごくいいです!
街並みや料理など、特に詳しく表現されていて、読むだけでありありと浮かんできます。
(イタリア調のルビが多いので、それが苦手でなければ)
そして……キャラが個性的で、それでもって、きちんと手綱を引いていらっしゃることが素晴らしいです!(ネタバレになるので書きませんが、色々扱いの難しいキャラを、きちんと書いていらっしゃいます)
冒頭だけでもお読みになれば、キャラ付けの良さはお分かりいただけるかと。
魔法の世界で、戦闘描写も良く、読みやすいです! - ★★★ Excellent!!!異国情緒あふれる水上都市にて。個性豊かな魔法士たちが仰天の怪異を解決!
舞台は異世界、ヴェルナスタ。鮮やかな青にゴンドラが行き交う、あの都市をイメージさせる美しい水上都市です。
紺碧の海に出現するは、あっと驚く恐ろしき(愉快な?)怪異の数々!
立ち向かうは、「ヴェルナスタ特務局」の勇ましき魔法士たち。
個性的な事件、個性的な特務局の少年少女たち、個性的な魔法……
どれもこれもがユニークで破壊的な面白さ!
主人公の少年・リヴィオがしょってる魔法なんて、ちょっと不憫なような、でも羨ましいような…という、一言で説明するのが難しい面白魔法なのです。
軽快なテンポでご機嫌に進むストーリー、明るいキャラクターたちにアニメのようなド派手でカッコいい魔法バトル!
ぜひぜひ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!笑いあり、涙あり、苦悩あり、そしてあることを犠牲にして戦う彼らの日常
【簡単なあらすじ】
ジャンル:異世界ファンタジー
水上都市で暮らす主人公は、ある仕事の帰りに怪魚人に襲われた。逃げている途中で自称エライメガネ男に遭遇。何とかしてくれるどころか、謎の丸薬を呑む羽目に。それはあるものを犠牲にし、強くなる薬(?)だった。主人公の運命やいかに⁈
【物語の始まりは】
主人公の週に一度の楽しみがなにか? から始まっていく。彼は16歳で同年代よりも小柄な少年。造船所の雑用上がりに、屋台で白身魚の揚あげ物を買い食いするのが彼の楽しみだった。そんな彼が、白身魚の揚げ物に一口目にかぶりついたところで、目の前に怪魚人が立っていた。どうやらこの街に出ると噂になっていた怪魚人らし…続きを読む - ★★★ Excellent!!!美しき世界で繰り広げられる異能バトル、人間ドラマ……あと性癖暴露大会!
本作の舞台は、20世紀初頭イタリアをモデルとした世界に、魔法風味を加えたものとなります。その中心となる水上都市ヴェルナスタの日常風景が巧みな文章力で美しく描かれており、読まれた方はこの街に行ってみたい!と強く感じることでしょう。
4章構成となっており、すれ違う親子の絆や疫病との闘いなどシリアスな章もあれば、ドタバタギャグの章もありで、いずれの章もとても楽しませてもらえます。ひとまずここで一区切りのようですが、なかなか大きな風呂敷が広げられていますので、第二部以降の公開を楽しみにしたいものです。
見どころは何と言っても登場人物達の魅力ですが、その素晴らしさを語り尽くすことは難しいです。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ようこそ、水上都市ヴェルナスタへ
ふんぐるい むぐるうなふ とぅくだに!
これは、ふとした切っ掛けから理想の存在(幻像)と生活することになった、ごくごく普通の少年『リヴィオ』の物語です。
これを読んだあなたは、自分と同じく、その舞台である水上都市ヴェルナスタの美しさへと引き込まれることでしょう。
第一章は、主人公の理想像を投影した金髪碧眼の美女『グリゼルダ』、美少女先輩の『ロゼッタ』など魅力的な女性達を中心とした、出会いの物語。
第二章は、敵となってしまった主人公の友人『レナート』を倒すのではなく、真っ向勝負で『救う』王道熱血展開。
第三章はロゼッタの過去編となり、ヴェルナスタの人々を蝕もうとしていた『とあ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!さくっと10万字で完結済みの良作。
本作は10万字で完結済みです。第27回スニーカー大賞に応募するために狙ってこの文字数で完結させたのでしょう。
風呂敷を広げ、必要なだけの世界観を描き、山場を作り、狙いすまして決められたボリュームで決着させる。
物書きの方なら分かると思いますが、これにはかなり技量を必要とするのです。
また内容に触れさせて頂くと、センスが光るルビが振られた、厨二的な名称の組織や技。そして戦いだけではなく食生活まで描かれているため、物語の中で確かに生きているように映る登場人物達。
執筆者さんは創作者として一定の水準に達しているように思いました。
完結済みですし、一話一話は短く、読み疲れたら途中で読むのを中断するこ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あなたの能力はどうなるでしょうねぇ?(´・∀・)ニヤニヤ
第二章読了後のレビューとなります。
某ヴェネツィアをイメージさせる舞台で活躍する魔法士の物語。
広義では異世界なのでしょうけれど、世界情勢や国家間のせめぎ合いは歴史や地理を学んでいれば、とてもわかりやすく頭に入ってきます。
とは言え、お堅苦しいお話ではありません。
さて、命の危機に瀕した際に「力が欲しいか」と問われればそれに縋ってしまいそうですよね。
でもキチンと対価があります。
呪われます。
「恋人ができなくなります」だそうです。
ま、死ぬよりはましか、と契約をしてしまったあなた、そこにはさらにとんでもない落とし穴が存在しております。
腹が減ります。
それだけではありません。
手にした…続きを読む