23.地平の果てまであなたと共に
一般人の被害を防ぎながら、相性の悪い相手と消耗戦をするのは無理がある。それなら、どうするか。
ロゼッタの回答は単純だった。苦笑して、リヴィオが叫ぶ。
「気合いで突っ込む! 頼んだよ、グリゼルダ!」
「ええ。地平の果てまであなたと共に、リヴィオ」
両肩の装甲を展開し、取り込んだ気流を圧縮して、
氷結した
『あんたの後ろは、あたしと<
ロゼッタの得意顔に重なるように、
至近で、リヴィオとレナートの視線が
********************
「ずいぶん思い切りの良い……こちらの手の内が、もれているようですね」
「まあ、大体のところは、ね」
ザハールが肩をすくめた。
「同志の
ザハールの
半瞬の呼吸で、ジャズアルドの炎の
「あんたの
ロゼッタが、手にした
「その
「……私が目立ちすぎても、被害が極端に多くても、外敵と認識されやすくなりますからね。
「その
ロゼッタの、炎の
ザハールが、ゆらいで消える。火線が、さらに速度を上げて空間を走った。
ロゼッタには、軌跡を目で追うのが精一杯だった。小剣が背中に振り下ろされる。その
動きを強引に変えて、ザハールがロゼッタの脇をすり抜けた。
「どんなに速くても、動きの起点はあんたの両脚。接地の摩擦、空気の圧力に制限を受けて、微小浮遊物も避けきれない。光より、音より遅い」
極限の集中に
「火線で動きが見えれば、あたしのジャズアルドは、反応できるわ」
吹雪と火の粉に
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