概要
しかし、アルヴィアが十三歳の時に母国へと「人類の天敵」とされ全人類の殲滅を目論むグリフォン、鷲獅子王シヴ(じゅじしおう)が侵攻してきた。
アルヴィアは母国を守るため対鷲獅子王兵器としてたった一人、シヴへと戦いを挑み、鷲獅子王と戦姫の死闘は十年続く。
そして死闘が始まって十年目のとある日。とうとうアルヴィアはシヴに死の間際まで追い詰められ、刺し違える覚悟を決めるが、そこでなんと、シヴが脅迫に近いプロポーズをしてきた。アルヴィアはそれを受け入れ、晴れて宿敵同士だった二人は婚約(契約)を果たす。
だが、無表情が常であるはずのシヴは、殺し合い以外のアルヴィアへの態度や挙動が時たまおかしく……?
こうして二人はフレスヴェ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!グリフォンと王女の殺し愛
人類滅亡を望むグリフォンの王と、彼と愛を交わした王女の恋愛模様を描いた異世界ファンタジー作品です。
長い年月をかけて人間に駆逐されていったグリフォンは、ついに王を残して絶滅してしまいました。
王の怒りは底なしで、必ず人類を滅ぼさんと終わりなき戦いを挑みます。
しかし、ある日に王の前に立ったのは年端もいかない少女。されど、内に秘める闘志は本物であり、掲げるのは意志持つ伝説の武器。
実力は拮抗し、戦い続けること十年。ついに王女に隙が生まれ、戦いに終止符が打たれんとします。
けれども、その終わりに待ったをかけたのはグリフォンの王。
長い戦いの日々は、彼に一つの感情を目覚めさせるには十分…続きを読む - ★★★ Excellent!!!濃厚な殺意は、やがて溺愛すら越える。
メリア王国の第一王女で征禍大将軍のアルヴィア。
グリフォンの生き残りである鷲獅子王シヴ。
互に背負う者がある二人が十年殺し合った末に、全人類の命をかけて婚約を結ぶ。
互いの命は互いだけのもの。おまえ(きみ)を殺すのはおれ(わたし)。濃厚な殺意は、やがて溺愛すら越える。
そう、これは圧倒的筆力で紡がれる「殺し愛ラブコメ」なのである。
遺産を巡る謎や各国の軋轢など、重厚な世界観の中で繰り広げられるラブコメ。つまり何が言いたいかというと、読み応えが抜群に良いのです。
「互いを殺したい」という一段階上の愛をぶつけ合うピュアすぎる二人を見守るサイドキャラたちと一緒に、そのクソデカ感情に圧倒され…続きを読む - ★★★ Excellent!!!誰が為の、殺し愛?
全人類の敵であるグリフォン
人類を守る王女
二人の、血で血を洗うような戦い。
息をのんでしまう激しいバトルシーン。
ダークファンタジー感満載の世界観。
バトルジャンキー感が伝わる熱くなるような心理描写。
そんな激しい戦いは十年も続き、そして……
婚約した。
まさかの、急展開である。
正直、思わず「えっ!?」と声が出た。
勿論、その経緯は本編を読めば、こうくるか!っとなるので是非読んでほしい。
なによりも、この先は溺愛作品らしい。
らしいのか?……らしいと思う。
一旦、読んでほしい。そして、そういうことかとなってほしい。
また、王女が持つ『天鎚ミョルニル』や、彼女の個性の強い兄弟たち。
そ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この二人でしか成立しない物語
圧倒的な筆力で紡がれる異種族恋愛譚です。
全人類を滅ぼす力を持ったグリフォンと、人類を守るためにグリフォンへと立ち向かった戦姫が、十年に及ぶ殺し合いの末に婚姻を結ぶという衝撃の展開で幕を開けます。
互いに相手を殺せるのは自分だけ、心行くまで殺し合いたい、という執着心のようなものを抱えて婚姻を結んだ二人。
周りに説明しても理解はされないでしょうけれど、だからこそ、二人にしか分からない空気感があって、それぞれ相手を唯一無二だと思っている感覚が伝わってくるのが心地よかったです。
変な既視感も先入観も持たずに入り込める、このキャラたちでしか成立しない物語に仕上がっています。
中編とは思えない満足…続きを読む - ★★★ Excellent!!!世界を滅ぼすグリフォンと戦姫の恋愛ファンタジーどうしても続きが読みたい
鷲獅子と書いて、グリフォンと呼ぶんですね!この小説ではじめて知りました。
あと、あまりに好みの小説だったので、はじめて感想書きます!
とにかく最初からバトルシーンがかっこよくて、心情描写とかも繊細で、きれいな文章でした!
ジャンルは恋愛とあるんですけど、異世界ものとかバトルが好きな人も読める内容だと思う。
それに世界観とか舞台装置が緻密で、設定にもドキドキした!
あとグリフォンのシヴのセリフがいちいち面白いw
今は完結しちゃってるんだけどストーリーからしてまだまだ政争とか冒険とかいろんなものが書けそうな小説なので、どうしても続編が読みたいです。 - ★★★ Excellent!!!壮大な大河ファンタジー風。殺し愛な宿敵同士による異類婚姻譚。
この作者さんの作品はいくつか読んでるんですが、今回の小説も抜群に面白いです。まさかの十年殺しあった宿敵なヒロインの戦姫とヒーローのグリフォンが婚約してしまうというはじまり。つかみからもう、奇抜で面白い。
それと世界観も壮大で素晴らしい。
絶対不可侵領域「竜の吐息」って単語がもうわくわくしかしない。
そして、ヒロインの得物が国滅ぼしの力をもつ伝説の武器だったり、その武器には意思があって持ち主を選んでそうなのだったり。面白要素しかなかったです。
キャラクターも魅力あっていいですね。ハールバルズ卿とシスコンの兄上がいい味出してた。
もっと続きを読みたいです。
頑張ってください。