さくっと10万字で完結済みの良作。

本作は10万字で完結済みです。第27回スニーカー大賞に応募するために狙ってこの文字数で完結させたのでしょう。
風呂敷を広げ、必要なだけの世界観を描き、山場を作り、狙いすまして決められたボリュームで決着させる。
物書きの方なら分かると思いますが、これにはかなり技量を必要とするのです。
また内容に触れさせて頂くと、センスが光るルビが振られた、厨二的な名称の組織や技。そして戦いだけではなく食生活まで描かれているため、物語の中で確かに生きているように映る登場人物達。
執筆者さんは創作者として一定の水準に達しているように思いました。
完結済みですし、一話一話は短く、読み疲れたら途中で読むのを中断することも出来ます。
興味を持たれた方は一度、この物語を味わってみては如何でしょうか。

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