あなたの能力はどうなるでしょうねぇ?(´・∀・)ニヤニヤ

第二章読了後のレビューとなります。

某ヴェネツィアをイメージさせる舞台で活躍する魔法士の物語。
広義では異世界なのでしょうけれど、世界情勢や国家間のせめぎ合いは歴史や地理を学んでいれば、とてもわかりやすく頭に入ってきます。
とは言え、お堅苦しいお話ではありません。

さて、命の危機に瀕した際に「力が欲しいか」と問われればそれに縋ってしまいそうですよね。
でもキチンと対価があります。
呪われます。
「恋人ができなくなります」だそうです。
ま、死ぬよりはましか、と契約をしてしまったあなた、そこにはさらにとんでもない落とし穴が存在しております。
腹が減ります。
それだけではありません。
手にした力とは、潜在意識から抽出した性的欲求を具現化し、それを媒体として魔法を行使できるというもの。
そう、あなたの性癖にぴったり合う異性(とは限らない?)が顕現してくれるのです。
その存在は同じ「魔法士」同士で視認することも、とある方法で実体化することもできます。
あなたの性癖が、隠しようもなく開示されてしまうのです。
攻撃方法も、なにやら暗喩を感じさせます。

スタンド使い、サーヴァント、主人公と契約した不思議な存在と共闘する物語は数あれど、自分の性癖を晒して戦う物語は斬新の一言です。
ただ、主人公もその仲間もカッコいいのです。

自分もこの物語の中に入り共闘したくなるほどに。

いやまて、その場合どんな相棒が顕現するのだろう?
……もし、猫的ななにかが顕現したとすればヤバすぎです、私は名乗り出ずひっそりと余生を過ごす事でしょう。

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