シラノドットスティングレイ

最後の三行の開放感がたまらなく魅力的でした。
是非、読んでみてください。

日本の古典の美しさは比類がなく、それをラノベに取り込んで両立させた作者のセンスと力量には惚れ惚れする。
ここまで佇まいの美しいライトノベルを読んだのは初めてかも。

SFだけど叙述トリックも有りますので注意が必要ですね。

重機(ユンボとかの建設機械)同士の文字通りのぶつかり合いが迫力満点でした。あれは、まじで鉄の塊ですものね。 挨拶代わりの旋回打撃からの股ぐら返し。そして闘いが終われば瓦礫の撤去まで…続きを読む

こういう文章(この作品に限らず)の評価は出来ないけれど、響いてくるものは確かにありました。

以下、ネタバレになる可能性もありますので、未読の方は注意。 ＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋ ＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋…続きを読む

７０年代でしょうか。空気の中にも夢が漂っていた頃の日本を感じました。その懐かしい感触がとてもいいです。 日本ではもう、空気の中には夢の粒子は発見されない筈なのですが、それでも主人公…続きを読む

”ユ”の部分は確かに雑学でした。
どうせなら、雑学をシリーズ化して、
ケッチャップ、ソース、タバスコ、醤油でも……
いや、苦情が来ても責任は一切持てませんが。

無敵・万能の巨大ショッピングセンターに住むという生活に憧れたのは、映画「ゾンビ」が始めてだったと思う。 何故だか、巨大な建物というだけで、ワクワクしてしまう。大きければ大きいほどい…続きを読む

盲目は恋(孤悲)の始まりとでも云いたくなるような内容です。
辛味が効いてます。そして、それがこの作品の持ち味。
(辛いのが苦手な方は注意が必要かも)。
しかし、これまた恋の一つ。

夏の暑さに溶けたおっさんキツネとか、涎を垂らした美人のキツネとか。いいですね。 話の展開もゆるゆるとしていて疲れません。 どこか懐かしい不安さと、それを優しく包むふわふわとしたキツ…続きを読む

「端っこがめくれた紙みたいな分銅がすき」 女の子にそんなふうに言ってもらえれば、分銅だって生まれた甲斐があります。 小さなものへの視点、その中にある価値(たとえば可愛さ)の発見、そ…続きを読む

あんまり書くと馬鹿がばれるんで(既にですが)、タイトルのひとことだけにしておきます。 他の方のレビューが見たいです。 これを読んでみて、もしいい言葉が見つかれば、是非、レビューして…続きを読む

大型エンタテイメントホラーが、アマゾンから日本へ上陸。 ここまで盛り上げてくれると、もう歓喜するしかないです。 ツボを押さえた構成は、もう怖いを通り越して、気持ちいいくらい。嬉しす…続きを読む

アバンが長いんだけど、これがまたとてもいい。 スチームパンク（スチームファンク）的な物語の背景を、美しく、そして胸熱に紡ぎ出してくれます。 主人公（ヒロイン）の相棒は半壊した蒸気機…続きを読む

どこか透明な雰囲気が漂っています。 それは病院のような研究所を舞台にした「無垢なロボットＸ諦観した少女」のドラマだからというだけでなく、作者の文体がこの物語にマッチしているからのよ…続きを読む

切れ味の鋭いミステリー(叙述トリック)を読んだような読後感を持ちまし た。 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊…続きを読む

しかしアレインさん、数をかぞえられますよね。しかも高速に。

平地人である私は、ここで語られていることに戦慄を感じました。 美しさとか、真摯さとか、そういうものは本当は怖いものなんですよね。 そんなことを思い出しました。 一話目も良かったけれ…続きを読む

久々にあいつらに再会できて、とても嬉しい。全然、変わってません。
本当に嬉しい限り。

私の母校も廃校になってしまい、そんなことからも共感を持って読み始めました。 するとだんだん「おや？」と思い始めて…… ストーリーに触れるのはここでは控えますが、情報を小出しにして謎…続きを読む

「人vs.街」「意思を持って形を変えていく街」 この惹句に魅力を感じて読み始めました。 第三話の現在、「街」の展開はまだ見られませんが、「屋根路地」などの描写にその片鱗が垣間見える…続きを読む

緊迫感さえある出だしなのに、どこかおかしみがある。しかも自然。 こんなハイレベルな文章があるとは…… 人物造形も同じ。しかも、どことなく優しさが感じられる。 後半に行けば行くほど、…続きを読む

冒頭の描写が素晴らしいです。 とくに「とにかく自分の靴ばかり見つめていたものだから」という描写。 これで気持ちをつかまれました。 主人公はなんで靴ばかり見ているのか？ でも、その気…続きを読む

昔話に登場する女の子だって、王道レールを外れて、自由に生きたい筈。 この作品は、幼少のころに誰もが昔話に抱いたであろう「人間には自由意思は存在しないのだろうか？」という素朴な疑問を…続きを読む

初めは面白く(他人事)読んでいたのですが、途中、作者と一緒に混乱して何かがわからなくなったりしました。 世の中には考えてもダメというか、考えてはダメなこともあるような気もしました。…続きを読む

なんか読んでしまった。タイトルか、キャッチフレーズに惹かれたからかな。
習作(失礼)のような気もするけれど、不思議と読んで損した気にはならなかった。
そんな感じです。

世界を救ったヒーローたちのその後という設定。 テーマとしては難しいんではないか。けれども、読ませる。 たぶん、作者の中に設定やストーリーや愛が溢れているんじゃないか。 もちろん、筆…続きを読む

父親の思い出というのは、独特の雰囲気がありますよね。この作品は良い意味でその伝統に連なる物だと思いました。 一方、眼鏡は、眼鏡をかけている人にとっては本当に身体の一部のようなももの…続きを読む

読み終わってから、あのときの「てぬいぬ様」の「しぬみりとした箪笥のやうに押し黙った顔」を思い出して、大笑い。
いいセンスの作品です。

これは面白いです。 メタものなのに笑えるのは、「メロス」も「太宰」もともにキャラが立っているからでしょう。 いや、作者の筆が冴えているんですが。 それにしても太宰のゼウス感がいい味…続きを読む

ＥＤＥＮ＝EternalDreamElectricNightがいいですね。作品の内容とあってる。作者のオリジナルでしょうか。 ラストは……。 これはＡＩの単独犯だったのか？　それと…続きを読む

とぼけた文体で綴られる、琉詩葉ちゃんのゲスい性格とリアクションが乙です。

ヒーローの日常系でしょうか？　楽しいです。 ネタの絨毯爆撃。どこまで拾えたか、自信がない。でも、言語センスが良くて厭きない。 漫画なら、四コマでもいけるかも。それくらい密度がたかい…続きを読む

冒頭のチョコレートと蟹へのアレルギーの話が実感があって引き込まれて、そのまま一気に読みました。 そして「彼女は愛しているを言いすぎる」の言葉に何故か胸をつかれて。 ラストの「ばかだ…続きを読む

まあ、ここには詳しくは書けませんが、林先生の件で、原文と現代語訳が出てきた辺りでフムフムこれは凄いなあと。 最後まで読んで涙が出たくらいです…… でも、かえるカレーはいいかも。カレ…続きを読む

これは面白いです。 父の死の謎に、その息子が挑む、ミステリーな成長物語。 ラストの成長した息子と人工知能の対決は、とくに、読み応えがあります。 泣ける。 そして、何よりも素晴らしい…続きを読む

このラストはカクヨムの住人に物語を託しているんですよね？
そう解釈したんですが……

青春の記録。それを少し離れた所から綴ったものでしょうか。共感を持って読みました。 察するところ、今も書くのがお好きなご様子。 そして今はカクヨムもありますし、気楽に書くのもの一方か…続きを読む

やっぱり西部って闘いの場ですよね。酒臭い街中を吹き渡る砂混じりの風とか。それだけで、かっこいい。 しかし、そこで繰り広げられるのが魔女同士の闘いだとなると、なんか違う。それどころか…続きを読む

「作家の値うち」の載っていた熱い批判が懐かしいです。 あれは２０００年でしたか。 ああいう本を評価するのはなかなか難しいですよね。 冷静な分析、頷きながら読みました。 今、確認した…続きを読む

ゴミ出しとか、電球交換とか、月曜日の雨とか、本当の幸せはそんなところに隠れているんでしょうか。そんなことを考えました。 「雨にも負けず」は逆も真なり。「雨なら幸せ」。 この作者の文…続きを読む

一度読み始めると目が離せない。何か大切なこと、見過ごしがちな、捉えがたい真実のようなものが書いてあるような気がする。
それしても、彼女は答案に何を書いたのだろうか。

グイグイと引っ張る文章。 ウンウンと頷ける主人公の心情。 ホロホロと出る涙。いい人がいて良かった。 それだけで、十分なのに……最後の最後に走者一掃の満塁ホームランを浴びて天国へ送ら…続きを読む

読み始めたばかりですが、すぐに共感できました。 私も映画のキャスティングを勝手に妄想するの大好きですし。 銭湯か…… しばらく行ってないけど、行ってみようかなあ…… 都内にいるとき…続きを読む

読んだ人は人生が変わる本。けれど、主人公の人生だけは変わらない。 という謎の本。 主人公と一緒になって、「何でだ？　何でなんだ？」と思いながら読みました。 語りが上手いんですね。 …続きを読む

梅田ダンジョン、子供の頃の記憶(と成長)、世界知識、誰かの落とし物……
魅力的な言葉が連なったエッセイ。
更新が止まっていることが残念。

盗み読みという、ほんの小さな？罪。それだけでも、人の中の何かが死ぬんですね……怖いです。 この作品は、そんな状況に至る青年の心理を緊迫感を持って描写しています。途中にちょっと驚くよ…続きを読む

面白い。 しかし、こんなギリギリのものを何故書くのか？とも。 でも、それが作家というものの業というか、魂というか、そういうものなんでしょうねえ。 「ものまねは、人間の本質」 かのア…続きを読む