初めは面白く(他人事)読んでいたのですが、途中、作者と一緒に混乱して何かがわからなくなったりしました。
世の中には考えてもダメというか、考えてはダメなこともあるような気もしました。
結局は、自己承認要求とコミュニケーションという二つの問題に帰着するような気がしますが、この二つを純粋に精神的に解決している人というのもいないのではないでしょうか。
ふとしたきっかけで、精神的なバランスを崩すことは誰にでもあるわけです。いや、小さな崩壊ならば、それこそ日常茶飯事でしょう。
他人事でなく、自分の身にも起こりうる(起こっている)こととして読みました。
追記;作中の「顔色うかがいは、相手の機嫌を能動的に「探って」いる。これってどこかで聞いた話だと「優しくしてもらうために自分と他人の感情的な境界線を侵害する行為」らしいですね。だから境界線を踏み越えられた側は気分が悪くなる」などはなるほどと思いました。他にも面白い分析的な記述がありました。