女性が誘拐されながらナレーションする話です。発想がいいですね!短い文章の中にも伏線が張られており、犯人がわかった時、唸ってしまいました。そしてオチがいいですね!2人の関係が様変わりしていく姿に心を奪われながら、ラストにしびれました。是非、またこんな短編が読みたいです。次の話にも、期待して星3つ送らせて頂きます。
危機感ゼロの冷静系お嬢様が美声の男に誘拐された。それがはじまりなので、このあとはレビューは飛ばしても構わないのでぜひとも読んでもらいたい。シリアスな状況はコメディ色に覆い隠され、いい意味でいい具合の流れるような描写と主人公の思考が笑いを誘いつつ、二転三転した挙句に辿り着いた結末。これがまた驚くほど綺麗に着地している。よくよく読むと若干の伏線のようなものも垣間見える気がして、思わずにやりとしてしまう。
タイトルに惹かれて読み始めました。ライトなテンションの誘拐だなあと楽く読んでいたら、ラストに全て持って行かれました。やられちゃいました。キュンッときました!作中にもある通り「さきいか」「チーたら」的な、噛めば噛むほど、先を読めば読むほど味わい深くなる作品です。
おぉぉ…驚かされました。しかもすごく読後感が良いんですよ、このお話。ラブやね、ラブ。幸せになってくれー
誘拐犯、被害者の財閥令嬢共に、一筋縄ではいかないくせ者ですね。緊迫した状況なのにやけに冷静な被害者と美声の誘拐犯くろちゃんのやりとりの中で、意外な事実が次々と明かされ、事件は衝撃の結末へ……。サスペンスで、コメディー、そしてラブロマンス。一粒で、色々と楽しめる短編でした。
緊迫感さえある出だしなのに、どこかおかしみがある。しかも自然。こんなハイレベルな文章があるとは……人物造形も同じ。しかも、どことなく優しさが感じられる。後半に行けば行くほど、共感度は上がり、どんどん作中に引き込まれていく。そして、そこからの大どんでん返し!いや、見事です。作者はプロじゃないのか? そうでないとしても、この作品に限ってはプロを超えている。そう思います。是非、読んでみてください。
なんか気になるタイトル、と思って読み始めました。タイトルで期待した通り、それ以上の面白さでした。誘拐の話なのになんだかゆるくて続きが気になり、なんだかやさしいお話になっていく。一気読みさせていただきました。犯人が美声でときめくというのに面白く惹かれましたが、それがああいう展開をするとはと予想外でした。とてもよかったです。
タイトルを見たときに感じた「何か気になる」という思いを、最後まで裏切らない短編小説でした!
最初からびっくりします。主人公のおかれている状況に。しかし、さらに読者を驚かせ、最後まで楽しめます。笑わせるところがはっきりし、また、たくさんあって飽きない展開力もとても素晴らしいです。短いながらも名作だと思います。
私の可憐な少女主人公妄想を返せ(笑)もっと評価されるべき!
良くできているなあ、と思いました。文章がお上手ですらすらと読み進められました。台詞が若干大仰に感じられる部分もありますが、コメディ舞台的な演出だととらえればサマになっています。前半までは「この人、キャラ書くの下手だなあ」なんて思ってましたが、オチが読めてきて、やっぱりそうですよね、となる。その瞬間、下手だと思っていた部分が意図的な演出だと分かって、「あ、上手かったんだ、アレ」とイメージが鮮やかに反転。ふわふわしたレビューですが一読頂ければお分かりになるかと。