これぞまさしく、「物語を愛するすべての人たちへ」。

アバンが長いんだけど、これがまたとてもいい。
スチームパンク(スチームファンク)的な物語の背景を、美しく、そして胸熱に紡ぎ出してくれます。
主人公(ヒロイン)の相棒は半壊した蒸気機械。吐き出すのは銀色の蒸気。口?からは意思のような声のような「ザザザ」というノイズ。
けれど首にはヒーローの証である赤色のマフラーです。かっこいい。
物語は、この機械にかつて存在していた筈の”心=ギアスクオーツ”を修復するという筋立て。これはアバンを読んでいただければ、感情移入必至です!
そして、ヒロインと相棒の二人は倫敦へ。
霧と蒸気の倫敦ならばね、なんとかなるんではないか。そんな物語の予感がビンビンします。
だって、成長したヒロインの主役感が半端ないんだもの。その台詞のかっこいいこと。
まだ第一話ですが、アバンだけでも十分楽しめますので、是非是非、読んでみてください。


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