歯車が回りだす、『心』を動かすように

まるですぐそばにいるような感覚を覚えた。
それは近くにいるようで遠くにいる少し歪な歯車をもつ世界。
いや、舞台といった方が正しいか。
心は機械の心、
灯をもつーー本来なら有り得ないであろうーー暖かな心。
そしてDという少女の台詞はこの物語のそこにいるであろう存在全てよりも明らかに主役のように高らかとしている。
いや、主役そのものだ。


彼女と機械のザザの果てしなき長き旅という名の物語に少しでも触れてみてはいかがだろうか。



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