概要
夜逃げするのにカーテンまで持っていくか普通!カーテンだぞ!?ファック!
クソのように積みあがったクソのような残業を終えて深夜0時過ぎにやっと自宅に帰ったら部屋からあらかた家財道具が消えていて、ついでに婚約者も消えていた。
思えば何事につけ、ちゃんとやり遂げるということができないでいる人生だった。婚約者には土壇場で逃げられるし(カーテンまで持って!)、仕事も最後の詰めが甘い。これはとにかく、なにかしらひとつの事を自分のちからで最後までやり遂げる、という経験を積むことが喫緊の課題ではないかという思いがムクムクと大きくなり、なんにせよ仕事が暇になってしまった私は貯まりに貯まった有給を使ってやおら県内最高峰の3000メートル級登山に挑戦する。
思えば何事につけ、ちゃんとやり遂げるということができないでいる人生だった。婚約者には土壇場で逃げられるし(カーテンまで持って!)、仕事も最後の詰めが甘い。これはとにかく、なにかしらひとつの事を自分のちからで最後までやり遂げる、という経験を積むことが喫緊の課題ではないかという思いがムクムクと大きくなり、なんにせよ仕事が暇になってしまった私は貯まりに貯まった有給を使ってやおら県内最高峰の3000メートル級登山に挑戦する。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!駆け巡る思考と飛び交うお札そうして作られる中年おじさん
ある種、理想的中年おじさんっぽさがある。
豊かだし思ったことをそのままやれるし、物質的に満たされてた証拠が数々のものの名前から伺える。
と、その流れ自体がある種、中年おじさんを作るための材料のようなもので、頭からあらすじに至るまでの駆け巡る思考のラッシュは疲れた脳みそから絞り出されたような出来立てほやほやな感じだけれど、まだそれで完成したわけでは無い、完成までにはまだ時間が要る、もっともっと体感して経験して疲れてるってことを感情的に決壊するまでやり通す、その時、天使の翼の生えた中年おじさんが完成すると思うと、きみも中年おじさん、目指してみない?