概要
舞台は十九世紀後半、アメリカ西部。
尋常ならざる力を宿し、“糧”を求めてさまよう者は、老若男女を問わず“魔女”と呼ばれる。
呪書の破壊を生業とする“Bookの魔女”ヨナは、使い魔のカラスを伴いエル・ベルネ市に到着した。その市では、ヨナの母親が編んだ『血病』の呪書が発動しており――
“遺言書”と呼ばれる正体不明の呪書に左腕を蝕まれる少年・ヨナが、血と闇に濡れる西部を駆ける。
呪い呪われし者たちは、如何に生き、如何に還ってゆくのだろうか。
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《少年エース漫画原作コンテスト2016,編集者ピックアップ 最終選考対象作》
当コンテストでは中間選考は最終選考と同義です。
この物語は、法律・法令に反する行為を推奨するものではありません。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!この世界観、雰囲気、キャラクター……まさにエンターテインメント!
世界観の構築、雰囲気作りが見事だと思いました!
過剰ともいる専門用語やルビが本作においては効果的に作用しており、それらによってこの限られた文字数で世界の奥行きが描き出されたのではないかと思います!
この辺りは、「魔改稿」の成果がいかんなく発揮されていると思います!
本作だけでも完結した物語と楽しめる一方で、この先も読みたいと思わせるのは、漫画原作……引いてはエンターテインメント作品には重要な要素だと思います!
そして何より、アメリアが良い!
ダークファンタジーの世界に差し込む一条の光といいますか、清涼剤といいますか。
アメリアの存在が、本作を万人に勧められる作品にしているように思いま…続きを読む - ★★ Very Good!!西部の中に魔女がいる。それが当たり前の世界。
魔女の設定、細かい描写の一つ一つにもこだわりを感じました。伏線が物語の後半の真相に効いています。ルビ振りの一つを取ってもよく練られています。
西部と魔女という異色な取り合わせも自然と頭の中で描かれています。始めての世界観なのに馴染んでいる感じです。ただ呪いの発動が想像出来ませんでした。呪いは実際に何を引き起こしていたのかいまいち読み取れません。
もう一つ気になったのは若いとはいえ呪書殺しと言われているにしては弱い事。気をゆるしてという設定にしても弱すぎるのがせっかくの主人公のムードを壊している様に感じました。そこが未熟者とカラスに言われる所以ですね。カラスの保護者感がUPする為でしょうか。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!魔女のやつ、とんでもない遺言書を残していきましたぜ!
読ませるパワーは、半端ないです。
いや、無理矢理こちらの口元をこじ開けて力任せに押し込んでくる、という意味ではありません。
読み進めるのがツライなら、「はい、さいならー」とクリックひとつで閉じればよいのですから。
読ませる、と表現いたしましたが、読んでしまう、引き込まれてしまうと言い換えたほうが良いですね。
ファンタジー系統はほとんど読まないため、使われる文言や言い回しなどにストレスを感じるかなと思っておりました。
それがあなた、ズブのシロートにも関わらず、私の愚鈍な脳みそが「これは多分、こういう意味合いなのかもー」とエヘヘ笑いしながら瞬時に解釈していってくれたのです。
結果、面白いじゃ…続きを読む