西部の中に魔女がいる。それが当たり前の世界。

魔女の設定、細かい描写の一つ一つにもこだわりを感じました。伏線が物語の後半の真相に効いています。ルビ振りの一つを取ってもよく練られています。
西部と魔女という異色な取り合わせも自然と頭の中で描かれています。始めての世界観なのに馴染んでいる感じです。ただ呪いの発動が想像出来ませんでした。呪いは実際に何を引き起こしていたのかいまいち読み取れません。
もう一つ気になったのは若いとはいえ呪書殺しと言われているにしては弱い事。気をゆるしてという設定にしても弱すぎるのがせっかくの主人公のムードを壊している様に感じました。そこが未熟者とカラスに言われる所以ですね。カラスの保護者感がUPする為でしょうか。
今後の三人の物語はあるのでしょうか? いいチームになりそうですね。

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