葉月先生の恋

作者 水菜月

55

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★★★ Excellent!!!

二人の少女の心を綴った物語。先生への恋、幼馴染への恋。
それぞれに、簡単に報われるものではなくて、そこがまた愛おしい。

移り変わる季節を、瑞々しい感性で伝えてくれる。
葉月先生の、理科の先生ならではの博識ぶりも興味深い。

この子たちはどんな大人になるだろう。
きっと素敵に成長するのだろう。
そんな風に思える。

淡く透明で揺れる水彩画のような作品です。

★★★ Excellent!!!

 少女から大人の女性へと成長していく過程での日常の出来事が、透明感のある柔らかな文章で綴られていて、懐かしさや優しさや郷愁にも似た想い……そういったものが、すーっと心に染みこんできます。
 細やかな観察力。純粋で可愛らしい世界観。なんて素敵なんでしょう。
 キラキラと輝いている日常が、思い出に変わっていつまでも胸の奥にあることを、思い出させてくれる作品です。

 コラボ作品の『クロード葉月先生の徒然日記』とともに、ぜひお読みください。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054881546156

 きっと手元に置いておきたくなるでしょう。

★★★ Excellent!!!

蒼ちゃんが良い子すぎて泣きそうになります。
夜に読んでいると、不意に飯テロくらいます。

海を渡る蝶のようにまだ見ぬ地を目指して羽ばたく若者たちに贈るエールであるとともに、失恋に伴う黒歴史をまざまざと思い起こさせる、希望と反希望(質量とスピンが全く同じで、構成する素粒子 の電荷などが全く逆の性質を持つ幻想)の混ざりぐあいがああああああ……

そんなストレートと変化球の入り混じった一年間をゆっくりとしたモーションで、しかし気がつけばあっという間にミットにおさまっているような、そんな切れ味の国語教師が突然忍び寄る。

みなさんの中学時代の思い出はどうでしたか? 私はスーパーブラックオニキスでした。

★★★ Excellent!!!



六月先輩。お邪魔させていただきます。
あなたの蒼空、ゆっくり拝見させていただきました。


判りましたよ? 


ワルツなんですね。


あなたの言葉のリズム感は
ゆったりと揺蕩う三拍子なんですよね。

ジムノペディの様なスローワルツ。
引き算の妙味。

それ以上引けば成り立たないってくらいの
シンプル加減がほんと絶妙なんです。

それがとても心地いい。


ここのドアを開けると

何事もなかったかの様に、
シンプルに、おだやかに、流れてくるから
蒼ちゃんやりっちゃんの一言一言が、より深く響いてくるんですね。


尊い恋のお話。

なんだかいろいろ想い出して、嬉しくなりました。


ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。


では。

★★★ Excellent!!!


 子供の頃って、みんなが自分の世界を持っていたと思うんだ。
 目に見えるだけの大きさから作られる世界だから、そんなに大きくはないよね。
 友達と一緒に居るいつまでも浸っていたい世界や、家族と過ごす当たり前だと思っている世界。学校という大勢が生活しているけど、人が多すぎてちょっとだけ薄い感じのする世界。そして、好きな人を見つめている時のとても大切な世界。
 本当の『世界』で起こっている事なんか、全然眼中になくて、世界の外から押しつけられる『誰かの世界』にも興味なんて無かった。


 その世界は、大人から見たらすごく狭いのかも知れない。子供心の自分勝手な世界と言うのかも知れない。でも、そんな事を言う大人だって、きっと子供の頃は自分の世界を楽しんでいたんだと思うなぁ。

 そのままでも可愛らしいのに、もっと魅力的な女性になりたいと願う律子さんも。
 格好良くて強い引力を持っているけど、内面はちょっと怖がりな蒼さんも。
 二人とも、子供の頃だけ住む事ができる大切な自分の世界を一生懸命生きて、大人になろうとしている。

 誰かと、好きな人と世界を分かち合いたい。僅かでいいから繋げてみたい。でも、たくさん繋げちゃうのは少し怖くて……
 世界の中心には、乙女らしい恋心が隠されてる。作品の色が淡いのはそのせい。濃くしたら大人になっちゃうもの。香りが強いけど薄くてお砂糖を二つ、ちょんちょんと落としたぐらいがちょうどいいんだ。僕は好き。

 一途に思ってるからこそ視野がちょっと狭くて、でもいっぱいいっぱい情を動かされる二人の世界。
 僕たちはその中にこっそりお邪魔して、静かに彼女たちを見守るんだよ。急いで読んだらだめだよ? 世界は彼女たちのもので、読者のものじゃ無いんだから、急いで歩き回ったら色んな物が見えなくなっちゃう。乙女の時間は大人にとっては短いんだ。

 すっごく楽しそう。
 ワク… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

りっちゃんが可愛くて、ぎゅっと抱きしめてしまいたい。
やさしくて、かわいらしい時間がゆっくりと流れていく物語。好きです。
はやく続きを読みたい気持ちもあるけれど、もう少し余韻を楽しみたくて、少しずつ読んでいました。
続きを楽しみに待っています。

★★★ Excellent!!!

キャラクターはいいし、物語はいいし、語り口もなにもかも素晴らしい。そして淡々とした日常生活の中にきれいな色彩がかかっている雰囲気が素晴らしい。
各章に学ぶところがあるのがまたよくて、葉月先生に授業をしてもらっているような気分になります。もうすぐ夏も終わりですが、永遠にこの夏が続いていくような、そんな気持ちになりました。

★★★ Excellent!!!

ほっと癒される空気。透明に澄んだ空間。
ここではきゅうきゅうと闘わなくてもいいんだ…なんて、勝手に深呼吸して寛いでしまいました。
作者様のふんわり優しい言葉と文体。ひとつひとつ大切に描かれる、繊細な情景。全てが、自然にそんな柔らかい気持ちにさせてくれます。

ともすると、戦闘モードで日々暮らしている私たち。そんな窮屈な心を、優しい陽射しの中に解放してくれる。——最高に幸せなひとときが、ここにあります。

★★★ Excellent!!!

乙女心たっぷりに描かれる純真な律の心情と、理系のダンディなジェントルマン、葉月先生のやり取りがとても素敵です。昔懐かしい少女漫画のテイストに、思わずくらくらと来ました。
第3話には恋のライバル?らしく溌剌とした少女も加わり、ますます続きが楽しみです。
ちなみに、カビって、るんるんしてるんですね~・笑

★★★ Excellent!!!

「端っこがめくれた紙みたいな分銅がすき」
女の子にそんなふうに言ってもらえれば、分銅だって生まれた甲斐があります。
小さなものへの視点、その中にある価値(たとえば可愛さ)の発見、そんなことに溢れている文章だと思いました。

タイトルからすると、葉月先生はこれから恋をするらしい。
彼を射止めるのは、いったい、どんな女性なんだろう?
これは、どうしたって、否が応でも興味を持たざるを得ません。

★★★ Excellent!!!

小さな生き物になって…、できれば可愛い小動物で、主人公のそばで彼女の恋を見守りたい。そうして、「あのね、聞いて」と話しかけてくれる言葉に耳をぴょんと立てたい。
そんな気持ちでいっぱいになるお話です。

コラボという思ってもいなかった相乗効果を教えていただいて、すごいすごいと目をきらんきらんしながら通っています。

完結を待ってまたレビューしましょうなんて思っていたけれど、とても待ちきれずにレビューを書きなおしました。

ほんとうに美しくて心包まれる世界、ありがとうございます。