禁忌を侵した結末なんて存外くだらないものですよ まる
この作品は人間の愚かな内面を描いた作品である。 読み応えのある文章が続き、引き寄せられるように読んでしまった。絵的な動きは少ない。が、罪を犯す人間の内面をしっかり描いている。物語を描くのに必要なのはストーリーだが、結局人間が主役なのだから行動の動機を描かなければ薄っぺらくなる。しっかり人間を描いていて、ひねりも効いていて、とっても楽しかったです!
盗み読みという、ほんの小さな?罪。それだけでも、人の中の何かが死ぬんですね……怖いです。この作品は、そんな状況に至る青年の心理を緊迫感を持って描写しています。途中にちょっと驚くようなことを混ぜて、ハラハラさせてくれます。面白いです。ラストは書けませんが、ちょっと捻りがあります。果たして、あれで青年は救われたのか、どうか?私は違うと思いますが、他の方のご意見も聞いてみたい。そんな気持ちになりました。一読をお勧めします。
なんかありますよね。トンカツでも食うか、みたいなの。
誘惑に負け、他人の捨てた手紙を盗み読みした青年の物語。日常のワンシーンをドラマチックに描く、緊迫したストーリーは、終盤で意外な展開を迎えます。最後の一文は、いろんな意味で秀逸。とりあえず、読後にトンカツが食べたくなる物語でした。