体外臓器

作者 黒井羊太

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★★ Very Good!!

実は...G67さんのレビューが最も気になりまして、まぁ私も初老の身なので。
老いると、新たな情報を仕入れるよりも、過去に仕入れた情報が脳味噌から消え去る後姿に必死で追い縋る感じですかね。
でも、良い作品だと思いました。
私も眼が悪いので、作中の親子の関係に親近感を覚えます。父親が息子に宣う矜持にも頷く処が有ります。
星の数は、短編にはMAX2つが信条だからです。

★★★ Excellent!!!

子供の頃の記憶はわりと覚えているもので、そんなこと覚えていたのかと驚くことも多い。

この作品の主人公は、親父と眼鏡。それが印象的な記憶。

後へ後へと繋がっていくような優しい物語は、考えさせるものがあります。

眼鏡だけでなく、そこから得られるものに着眼点を置いた素晴らしい作品です。

★★★ Excellent!!!

父親の思い出というのは、独特の雰囲気がありますよね。この作品は良い意味でその伝統に連なる物だと思いました。
一方、眼鏡は、眼鏡をかけている人にとっては本当に身体の一部のようなもものです。
この二つを結びつけてエッセイを越えて、小説にしたのはなかなかの手腕だと思いました。
といっても、やっぱり父親を語る時の口調(文体)が、この作品の基調であり、魅力であるように思います。レトロともいえる雰囲気が良かった。

★★★ Excellent!!!

すみません。グロテスクなお話を期待して読んだわたしがバカでした。
主人公のお父さんの言葉が、とても心に染みます。
確かに、なんで人は本を読むのか?
知識を得るためでも、学ぶためでもなく、ほとんど習慣のように「読む」。その当たり前になっている行動の答を、教えていただいた気分です。

素晴らしい小説をありがとうございます。