概要
「最初の1体」は、2016年6月、ブラジル北東部マナウスに現れた。
「最初の1体」は、2016年6月、
南米ブラジル北東部のアマゾン川流域都市・マナウスで見つかった。
死傷者527名――CNNのインタビューに応じた、顔面に重傷を負った生存者はこう語った。
『二本足で立ってること以外は、人間とは似ても似つかなかった。「それ」は突然人びとを殺し始めた。あれは悪魔だ。「ディアーボ」だ』
南米ブラジル北東部のアマゾン川流域都市・マナウスで見つかった。
死傷者527名――CNNのインタビューに応じた、顔面に重傷を負った生存者はこう語った。
『二本足で立ってること以外は、人間とは似ても似つかなかった。「それ」は突然人びとを殺し始めた。あれは悪魔だ。「ディアーボ」だ』
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!万人受けし得ないという感想は、サクヤという鏡を見る
この物語の軸はやはりディアーボとの戦いだ。ディアーボを相手に、なぜ存在するのかを確認し、どう戦うべきかを考えて決着つけられるか、その過程を楽しむ話だ。しかしそれとは別の、物語の線がある。主人公たちの心境の物語だ。そしてこれが、注意を要するものだった。
登場人物の語りは、例えば一つの文に読点を4つまでにして用を簡潔に満たすというような、推敲という小説用の美的工事を施されたものではない。やたら読点の多い、思ったことが口から出たままのような日常の会話的語りとなっている。そうした人々の語りは、現実的な臨場感を纏って読み進められる効果を持つ。そしてその特性がゆえ、主人公サクヤの(特に前半の)有様…続きを読む