概要
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!結末まで読んで、背筋が寒くなりました…!(ネタバレなし)
ときに、モキュメンタリータッチで語られていく表題の謎を追って、過去をさかのぼり、現代の渦中に身を置く主人公……
とても怖い作品でした。
どこまでがフィクションで、どこまでが現実なのかわからない、そんな怖さがあります。
謎を追いかけるのはミステリーですが、そこで起こる理不尽さはホラーそのもの……
史実として起こったことに想いを馳せると、単にフィクションとしては見れない警告のようなものも感じます。
全体の文章としては、とても読みやすい作品なのですが、語られていくストーリーにはお話として楽しんでいくだけでは許されないような緊張感があります。
戦時中の禁忌の話も入っていて、バカにできない…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あしか汁、十三本数、アカマシ、マカマシ、アトナシ
ものすごい作品だと感じました。真実が一つずつ明かされるたびに、ワクワクして来ました。
主人公=作者と同名は、亡くなった大叔父の遺品の中に、『あしか汁、十三本数、アカマシ、マカマシ、アトナシ』というメモを見つけた。
その謎を追う内に、関わった人たちが亡くなったり、自身が襲われたりする。
モキュメンタリー形式で綴られるストーリーは、真に迫るような具体性を帯び、読者を惹きつける。
45話現在で、驚愕の真実が明かされるが、物語はまだまだ続く。
何故、あしか汁のことを話してはいけないのか、このタイトルの意味を知った時、きっとあなたは戦慄を覚える。
好奇心、それは時に人を成長に導いたり、向上さ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!因果も原因も分からない死の連鎖
筆者の視点を中心に描かれる、とある言葉をめぐるホラー作品です。
発端となったのは大叔父の事故死。
遺品整理に訪れていた彼の部屋で、筆者は一冊の日記帳を見つけます。
他愛もない文章の連続でしたが、唯一、最後に記載された内容だけは支離滅裂手前の不気味な文章でした。
興味をそそられた筆者は、大きく三分割できる不明単語について調べ始めます。
しかし、時を置かずして始まったのは、不明単語を知った人々の死。
どうして大叔父はそんな単語を日記に記したのか。どうして単語を知った人間が死んでいくのか。
もはや偶然では片付けられない現象の中で、単語を知ってしまった一人である筆者はどうなってしまうの…続きを読む