※本作品についてのおことわり


 本作品に興味を持っていただきありがとうございます。


 これから記述する文章は、全て私が実際に調査し、体験し、考察したものとなっています。“なぜ『あしか汁』のことを話してはいけないのか”というのも、奇をてらった意味深長しんちょうな創作小説のタイトルではなく、まさにそれを語った内容となっています。最後までお読みいただければその意味も知ってもらえると思います。


 WEB上での創作小説サイトの場で、ホラー作品の形式で公開することも、このようなジャンルに関心のある方々なら興味を持ち、共感が得られると思ったからです。およそ常識では理解されない内容のため、個人サイトやSNSに投稿しても無視されるか、嘘と決めつけられて読み流されることを恐れました。


 私はこの報告をより多くの方々に読んで欲しいと願っています。それはこの内容が私だけでなく皆様にとっても重大な意味を持っているからです。当初はごくささいな疑問、謎とも言えない個人的な関心事の解決に過ぎないと思っていました。しかし真相を知るにつれて、私の内にだけ留めておくわけにはいかなくなりました。


 率直そっちょくに言うと、私は自分一人で抱え込むにはあまりにも危険で、恐ろしい事実を知ってしまいました。それ以来、私は仕事も家事も手に付かず、家の外へ出ることすらためらうようになりました。毎日不安と猜疑心さいぎしんさいなまれ、睡眠も満足に取れない日々が続いています。このままでは遠からず自暴自棄じぼうじきおちいり、どこかで誰か他人を、あるいは自分自身を傷つけてしまうことになるでしょう。その前にこの文章を記述して、皆様にお伝えしなければならないのです。


 私の話をご理解いただけましたら、どうか本作品を読み進めてください。ただし、下記の注意点をあらかじめご確認の上、それぞれご判断をお願いします。


 本作品の冒頭に3つの事件記事を掲載しています。関係各所の了承を得ていないので記事の出所でどころは伏せましたが、いずれもテレビや新聞、インターネットのニュースなどに掲載されていた事件を転載しています。ただし現在はどれも削除されており、検索しても元の記事を見つけることはできなくなっています。紙媒体かみばいたいの新聞記事なら探し出せるかもしれません。


 注意していただきたいのは、本作品のタイトル“なぜ『あしか汁』のことを話してはいけないのか”や、これらの事件記事を読んで、もし何も感じることがなければ、このまま読み進めても問題ありません。あるいは客観的な視点で、怖い事件だ、心配な事件だと感じた程度なら、やはり問題ないと思います。


 しかし、なぜか自分の身に強い危機感をいだいた人や、なぜか心の奥底をのぞかれたような気分がした人。その結果、私を放ってはおけない、今すぐにでも殺さなければならない、という強い思いに駆られた人は、決してこれ以上は読まないでください。今すぐこのページを閉じて、私のことも永久に忘れてください。


 戸惑とまどわせてしまって申し訳ございません。あなたの精神は正常です。ただこの先の真相をあなたが知ってはいけません。何も知らないままでいることが、あなたにとっても、私にとっても幸いなのです。ご納得いただけないとは存じますが、どうか指示に従ってくださいますようお願いします。


 さもなければ、あなたは全てを失うことになります。


 いかがでしょうか?

 よろしければ先をお読みください。

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